コマツナで骨を丈夫に
19世紀に中国から日本へ伝わったコマツナは、
中国の「油菜(ヨウツァイ)」の仲間である。
ホウレンソウとともに、栄養価の高い冬野菜として知られ、
炒め物や鍋、サラダなどで食される。
コマツナは、緑黄色野菜に分類され、
カルシウム、ビタミンA、鉄、カリウム、食物繊維などを豊富に含む。
なお、カルシウムにおいては、ホウレンソウの約5倍の含有量があり、
野菜の中ではトップクラスである。
また、動脈硬化など成人病を予防すると言われるベータカロチンや、
美容によいとされるビタミンCも含まれる。
中国では、貧血や骨粗鬆症の予防、
神経の伝達をスムーズにし気持ちを落ち着かせる効能があるとして、
妊婦を始め、高齢者や成長期の子どもに積極的に食べられている。
ほか、歯痛止めやガン予防効果もあるのだとか。
一般家庭では、炒めて食すことが多いが、
サッとゆでたコマツナの水気を絞り、
塩昆布と白ゴマをまぶした和えものなどもある。
クリスマスや正月には、黒豆やプチトマトで装飾し、
酒、砂糖、醤油、塩で味付けしたお浸しなども登場する。
ビタミンやカルシウム、カロテンなど栄養満点のコマツナ。
丈夫な歯や骨を維持していくためにも、継続して食べていこう。
~広東ジャピオン2014年11月24日号