脂肪吸収を抑えるニガウリ
その名の通り、独特の苦みを持ち、好き嫌いが分かれるニガウリ。
ゴーヤチャンプルーなど、沖縄料理の食材として広く知られるほか、
南九州を中心に、お浸しや和え物にして食されている。
ニガウリの苦み成分であるチャランチンとコロソリン酸、モモルディシンは、
インスリンの分泌を促進し、血糖値を正常に導き、コレステロール値の低下にも役立つ。
また、カリウム、マグネシウム、カルシウムがバランスよく含まれ、
ビタミンCはトマトの5倍という。
中国でニガウリは薬膳食材の1つで、心臓の熱を取り、肝臓の働きをよくすると考えられ、
成人病予防効果が期待できる。
なお、脂肪の吸収を抑えるダイエット食品にも数えられ、
脂肌やニキビに悩む人に好適なのだとか。
さらに、眼精疲労の緩和にも効き目があるとされ、卵炒めやサラダなど、
様々な調理法で食されている。
民間療法では、ニガウリの汁を水に薄め、汗疹がある場所に塗ると、
数時間後には治まると言われている。
ただし、寒性に属す食材のため、身体が冷えやすく、
下痢気味の人はあまり食べないように。
インスリン分泌を促進し、脂肪吸収を抑えるのに有効というニガウリ。
健康的なダイエットを目指すなら、ニガウリ料理を一品追加してみては。
~広東ジャピオン2015年6月1日号