人気の「八合里牛肉火鍋」
1日200万元の赤字
新型肺炎の影響を受け、オフライン消費者を対象とする業界では経営に厳しさが増している。多くの飲食店が閉店する中「八合里牛肉火鍋」では1日200万元の赤字が報じられた。
八合里は全国に132店舗を有する人気火鍋店で、かつては客が1~2時間の行列を成したが、今年は状況が一変。1月26日以降、店舗が次々と休業に追い込まれ、未だ通常営業の目途が立たない。営業を続けている本店の売上は、昨年の1/10だという。
創業者の林海平氏によると、各店舗の家賃、原材料費、約5000人の従業員給与などにより赤字額が約6000万元に達した。林氏は「従業員解雇によるコスト削減は容易だが、教育した従業員には大きな価値がある」と語る。現在出前の受注割合は30%程度で、通常売上の60%以上に達すれば元が取れるというが、目標達成は容易ではない。(2月19日)
深セン市福田区
営業再開を支援
深セン市福田区は全市の1/3の企業の本部が置かれている。同区では送迎車やリモート勤務などの方法により、職員が通常業務へ戻れるよう推進し、コロナウイルスが経済発展へ与える影響を最小限に抑えようと努力している。
正威集団では、感染防止策としてセントラルヒーティングを停め、常時窓を開けて換気を行っている。また職員には1m以上の間隔を保たせ、1日2回全員にマスクを支給エレベーター乗車は6名未満に制限し、家族も含めた健康状態の日報報告を求めている。さらに営業を再開する企業にとって昼食は大きな問題のひとつで、同社では社員食堂以外に、混雑時は政府指定業者の出前を各自で取りに行くよう呼び掛けている。(2月19日)
春節期間の深セン旅客数
今年は昨年の約半分
1月10日(金)から始まった「春運」(春節交通移動)が2月18日に終了した。
今年の春節期間、深センを出発した累計旅客数は延べ1019・4万人で、昨年から40・86%減少。深センを訪れた累計旅客数は延べ753・34万人で、昨年比51・34%減であった。春節前の15日間の旅客数は昨年比0・82%減で例年とほぼ同じであったが、春節後、新型肺炎「COVID―19」の感染拡大に伴い、旅行やビジネス利用の乗客が大幅に減少。2月9日以降、企業が営業を再開したが、依然として旅客数は低調だという。(2月19日)
広州市中心部にて
ウィルス調査を実施
広州市疾病予防コントロールセンターは近頃、広州市の中心部周辺に対し、新型肺炎「COVIDー19」の検出調査を行ったと発表。
同市では企業が復旧し、多くの人が電車通勤をしているため、2月17日(月)より人の流れが多いエリアを対象に公共物、主にベンチやトイレのドアノブ、切符券売機のタッチパネル、また電車車両内の吊り革など300カ所余りを検査したことがわかった。なお、人との接触を避けるため、レンタル自転車を利用する人も多く、13日(木)には同市白雲区や越秀区、荔湾区で約500台の自転車に対しても同様の検査が行われたという。結果はいずれも陰性であることがわかった。(2月20日)
公益法人が救援物資
病院関係者らが感謝
深セン商報は2月20日(木)、深商公益発展基金や企業、個人が19日(水)に深セン市内にある病院「深セン市第三人民医院」、「深セン市人民医院」、「北京大学深セン医院」、「広州中医薬大学深セン医院」に医療物資を寄付したと発表した。 新型肺炎「COVIDー19」の発生後、6億元以上の資金を医療用品に充ててきたが、物資不足が続いている状況だったという。医療物資の中には、大量のマスクはもちろん空気清浄機が含まれており、細菌ウイルスなどが発生しやすい医療施設には最適だと病院関係者らは感謝の意を表している。同発展基金は2003年に成立し、慈善事業や文化活動に力を入れている。(2月20日)