今週の広東ローカルニュースを紹介

聴覚障碍者の無声パン屋

手話と筆談で顧客と交流

 深セン晩報によると、最近、深セン市龍華区にある無声パン屋「BREAD TREE(面包樹)」が注目を集めている。

同店は店員が聴覚障害者であるため、客との交流は簡単な手話や筆談で行い、言葉が話せる店員がサポート。店名の「樹」は「この小さな店が大樹のようになって、彼らの暖かい家庭となること」を意味しているという。

創業者の鄭氏は、かねてより聴覚障害者の就業困難な状況に関心を抱いており、1年前、障害者の雇用支援を盛り込んだ事情計画を立案。これまでに累計19名の聴覚障碍者を雇用し、パン製造、キッチン、レジや包装などの仕事に従事させたという。店員の制服には、「御用の方は叩いてお知らせ下さい」と書かれており、大きく「謝謝」の手話がプリントされている。店員には入店後2日間の試用期間を設けているが、多くが半日程で仕事を覚えるという。(8月16日)


広州市の通勤時間

45分間で国内上位

広州日報によると、8月16日(月)「2020年広州市交通発展年報」が発表。同年報によると広州市街区の通勤半径は31㌔で、平均通勤距離8・7㌔。通勤時間45分以内の割合は79%で、国内大都市の平均と比べ上位の交通システムを維持していることがわかった。

この5年で広州市は新規路線を増設し、郊外と市中心部の快速アクセスを実現。平均人口密度が3万5000人/㎢以上で交通ニーズが比較的高い区域では、路線ネットワーク密度が基本的に8㎞/㎢を上回っている。また、広州とベイエリア都市間の交通も緊密に連携しており、1日延べ294万人が移動する。広州から市外へ出かける人の数は50%近く増加し、60%が佛山への往来だという。(8月17日)


患者搬送の路線バス

赤信号無視で、6分で到着

 深セン晩報によると最近、バス運転手の素早い対応のおかげで、バス内で倒れた男性の命が救われるという出来事があったという。

7月28日(水)の午前、葵涌総駅行きの路線バス内で男性乗客が、苦しげに胸を押さえて転倒。バス運転手の陳氏は病院へ向かう途中、勤務中の警官を発見。クラクションで合図すると、状況を理解した警官はサイレンを鳴らしてバスを誘導した。警官や一般車両の協力の下、バスは通常15分かかる道のりを5カ所の信号を無視して6分で到着。癇癪発作を起こした男性の命を救ったという。(8月16日)


世界大学学術ランキング

深セン大学は300位内

 上海ランキングコンサルタントが8月15日(日)、QS世界大学ランキングおよびタイムズ高等教育世界大学ランキングと並んで、最も影響力があり、複数の指標で順位を決める「世界大学学術ランキング(ARWU)」を発表。同ランキングの結果では、深セン大学が再び300位内にランクイン。中国大陸の大学だけの順位でも、昨年より3つ上げ、28位となったことがわかった。

今回のランキングでは、清華大学、北京大学、浙江大学、上海交通大学など、35校の中国大陸の有名大学が300位内にランクイン。中でも、広東省にある大学は、深セン大学のほかに、中山大学や華南理工大学など、13校も選出されたという。(8月16日)


深セン市のタクシー

運賃規定が改定

 深セン市交通運輸局は8月16日(月)、タクシー運賃に関する「深セン市巡遊タクシーの運賃調整に関わる通知」を発表。深セン市のタクシーは8月20日(金)より、市政府が承認した新たな運賃規定を運用することとなった。

新たな運賃規定では、初乗り運賃は以前と変わらず2㌔まで10元だが、乗車地から降車地までの実車走行距離に基づく「距離制料金」は1キロ2・6元から2・7元に引き上げられた。また深夜料金は23時から翌6時までの期間が対象で、初乗り運賃と距離制料金の30%増となり、春節特別料金(大晦日から正月6日までの期間)は毎回10元プラスされるという。(8月17日)

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