今週の広東ローカルニュースを紹介

節水意識高めるエコ運動

ボトル携帯で飲み残しゼロ

 深セン市水務局は5月11日(火)から、飲み終わっていないペットボトルの水を持ち帰ろうと呼び掛ける「ペットボトル空(カラ)運動」を開始。節水について、個人が身近なことから協力し、意識を高めるようPRする。

同市水務局は市民に対し、会議に参加する時は水筒を持参し、飲む分だけ給水すること、各種メディアを通じて広く節水を呼びかけること、関連部門や企業は飲料メーカーへボトルに標語を掲示するよう促すことを提示した。

深セン市は沿岸部に位置するが、地形条件などにより利用できる水資源は限られ、85%以上を市外供給に頼っている。また、人口過密、産業密集、都市化が進んだことで、市民1人当たりの水資源量はわずか154㎥で全国平均の1/13となっている。市は水不足のリスクを軽減する為、2005年より節水に関する法規規則を10以上公布し、対応している。(5月19日)


深セン交通ハブ

周辺都市30分圏内

 深セン市政府工作報告によると、今後深セン市に国際交通ハブを形成するため、地下鉄、トラムおよび都市鉄道、高速道路に1000㌔の基幹交通網を構築することが判明。同市は空港、港、地下鉄交通などの重大プロジェクトを推進し、2025年までに空港利用者数を延べ7000万人超、港のコンテナ取扱量を3300万個、地下鉄総運行距離600㌔超、エコエネルギー負担率81%以上となることを目指すという。

深セン市政治協商常任委員の呉定氏はニューヨークや東京などの大都市圏の例を参考に「産業と人口が圏内で自由に流動することは、都市形成において重要な事項である。また、公共サービスの連携は大湾区都市圏発展に欠かせない」と語った。(5月18日)


PCR検査を自動化

世界発の鼻咽検体採取機

深セン市羅湖医院集団と杭州湖西雲百生科技有限公司は最近、世界初のPCR検査検体採取ロボットを共同開発したと発表した。

PCR検体採取ロボット「鵬程青耕」は、自動で鼻咽頭の拭い液を採取でき、これにより医療スタッフの負担および感染リスクを軽減するという。また、限られた医療資源を重症患者の治療に集中させ、死亡率低下に繋げる。

同AIロボットの核心技術は、運動規則システムの統制下で検体の顔と鼻孔を正確に捉え、検体の固定、採取場所の識別、採取、消毒までの全工程を無人化する。(5月18日)


モーメンツフォロー

強制的な勧誘を禁止

 深セン市消費委員会は5月17日(月)、消費者の個人情報保護を目的とした「バーコード消費行業自立承諾」を発表。同発表によると今後、企業は消費者へ強制的に自社モーメンツをフォローさせることを禁止し、現金や電子マネーなど、様々な支払い方法を推奨しなくてはならないことが決まった。

モバイルインターネットが急速に発展する中、QR・バーコードを使った決済は主流となった。だが消費者は支払いのため、強制的に利用店のモーメンツへフォローさせられていたという。同市消費委員会の関係者によると「95%以上の消費者は強制的にフォローさせられる現状に不満を抱いていた」と語った。(5月17日)


深センの喫煙防止

周知にはまだ問題が

深セン晩報によると、深セン市控煙事務室と市交通運輸局などは5月17日(月)、「喫煙防止条例」の周知を目的とした「第二回喫煙防止運動」を実施。今回は羅湖区黄貝嶺地下鉄附近にあるバス停が対象で、指導員による見回りが行われ、4人の違反者を発見。各位違反者には50元の罰金支払いを命じた。

深セン市が定める「喫煙防止条例」では、バス停だけでなく、公共交通機関の駅や建物の出入り口5㍍以内での喫煙を禁止している。ただ、禁煙対象エリアでの禁煙表示が不十分であったり、当該場所に依然として灰皿が設置されているなど、喫煙防止を促す対策が十分に取られていないと問題提起されている。(5月19日)

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