今週の広東ローカルニュースを紹介

デリバリー最後の50m問題

夏休みの小学生が解決

深セン晩報によると夏休みに入り、深セン市華強北にある賽格広場で、小学生がデリバリーで注文した商品を自ら取りに行くことでお小遣いをもらうことがブームになっていると報道。4日間で200元以上も稼いだ子どももいるという。

高層ビルに商品を届けるフードデリバリーの配達員にとって、1階から上層階まで配送する「最後の50㍍」は頭を悩ませている問題だ。しかし、賽格広場では、夏休みの小学生が配送員から商品を受け取るため、ビルの入り口まで降りてくるのがブームになっており、配達員は配達の時間が節約でき、一方子どもはお小遣いがもらえるウィンウィンの関係が構築されたという。ある小学生はもらったお小遣いで鞄や文房具を購入し、ある小学生は「お金を稼ぐ大変さ」を知ったという。

一方弁護士はこのブームに対し、安全や食品衛生管理リスク、責任の所在を指摘している。(8月5日)


ヴェルビエ音楽祭

深センで初開催

 世界最高峰のクラッシック音楽祭である「ヴェルビエ音楽祭」が、初めて深センで開催されることがわかった。

深セン市文化広電旅遊体育局、龍岡区政府、深セン音楽ホールがスイス・ヴェルビエ音楽祭及び呉氏企画と共同で発表。アジア初の開催で、2026年1月30日(金)から2月8日(日)まで10日間、25公演と関連イベントを実施する。ヴェルビエ音楽祭は毎年に夏に開催される国際的に有名なクラシック音楽祭だが、今回は冬に深センで開催される。両市の芸術連携を始動し、音楽を架け橋として、中国とスイスの文化交流の新しいプラットフォームを構築するという。マタ・アグリッチ、ジョシュア・ベル、劉曉禹など国際的音楽家が集う予定。(8月6日)


8月5日の特大暴雨

全市で4500人が避難

 深セン市全体で8月5日(火)未明から暴雨、局部的なゲリラ豪雨に見舞われ、9級雷雨大風が発生。深セン市では、2018年の台風「山竹」以降初となる全市暴雨赤色警報が発令された。

5日(火)10時までの全市平均降水量は136・1㍉で、龍岡区、大鵬新区の平均雨量は170㍉を超えた。市三防指揮部は3級緊急対応を発動し、1万5000人の責任者が現場で待機し、4500人以上を避難、収容した。これまでに全市で人的被害は確認されておらず、都市機能は安定しているという。(8月6日)


 

白雲区で土砂崩れ発生

懸命な救出活動続く

 連日の大雨により、広州市白雲区で8月6日(水)8時30分ごろ、土砂崩れが発生。複数の家屋が土に埋もれ、14人の住民が閉じ込められたが、懸命な救助活動のおかげで9人の人々が救出された。そして24時間が経過した現在も引き続き、消息者の捜索作業が続いているという。

土砂崩れの発生した場所は広州市白雲区大源街大源村黄荘区。6日の昼頃、災害発生現場では、607人にも上る緊急消防救援隊が懸命な救援活動を行い、7人の住民が救出した。ただ6日15時時点でも地滑り現場から数十㍍離れた場所では、依然として土砂崩れが発生しており、二次被害の危険性があったという。(8月7日)


河川が警戒水位に

一部住民が避難

 肇慶市懐集県では8月2日(土)より降り続いた大雨の影響で河川が増水。綏江懐集観測所の水位は6日(水)19時ごろで51・81㍍を記録し、警戒水位を1・81㍍もオーバーした。

今回の大雨で全県11カ所のエリアで暮らす9025人の住民に多大な影響をもたらした。特に洪水の危険性が高かったエリアの住民1950人は避難勧告が通知され、避難所に移動したという。非難した住民は6月にも発生した水害の教訓を活かし、1階の家具を2階に運ぶなどの対策を講じていた。また急激な増水を危険視した懐集県は1268人の作業員をダム、堤防、冠水しやすいスポットなどに派遣し、緊急措置を実施させたという。(8月7日)

 

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