オオバコで健康的にダイエット
オオバコは、日本全土に分布する雑草で、
踏み付けに強く、歩道の脇などに生える。
中国語名を「車前草」と言い、
こちらも人や車の通る道に生えることから付いた名前である。
生薬とされるのは、オオバコを開花期に摘んで乾燥させたもので、
「車前子」、「車前葉」などと呼ばれている。
これらは共に、消炎・利尿・止瀉作用を持ち、
漢方医学では車前子は「牛車腎気丸」や「竜胆瀉肝湯」などに配合され、
民間療法でも様々な処方があるため、
中国では万能薬として重宝されているそうだ。
生薬としては、身体の湿熱を取り、尿から排出する作用がある。
特に夏の暑い時期、尿の色が濃い、濁っているなどの症状がある人や
下痢気味の人、胃腸が弱っている人には非常に効果的な生薬だ。
また、生の葉や種子は、初期の風邪対策や、
咳止めとしてよく処方されるという。
オオバコは、味に大きな癖もなく、お粥などに入れて食される。
調理法は、米を煮て透明になってきたらオオバコを入れ、
15分ほど煮た後に大根を加えるだけ。
味はお好みで。
また、お茶にして摂取すると、胃腸の状態を整え、
脂肪を包みこんで排泄することから、ダイエット効果も期待できるとか。
この夏は、万能のオオバコで、健康的にダイエットに臨もう。
~広東ジャピオン2013年5月13日号