解説
イタリア文学最大の詩人といわれ、名作『神曲』を著したダンテ。
同作の背景には、自身のイタリアでの政争や追放、
そして永遠の淑女ベアトリーチェへの愛の存在が大きい。
そんな『神曲』からの一句だが、注意したいのは「説去」の「去」。
ここでは動詞の「去(行く)」ではなく、「~し続ける」という動作の継続を表す
補語として使われている。
また、「上去(上がる)」や「下去(下がる)」のように、
前に方向を表す語句が来る場合は、方向を表す補語としての役割もある。
~広東ジャピオン2013年8月12日号