広東ジャピオン特集12~中国で飲むならやっぱり中国酒(上)

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中国には色々なお酒があるが、

中でも日本で紹興酒やラオチュウなどとして知られる「黄酒」は、

お米を使った代表的なお酒だ。

「黄酒」以外にも、もち米を使った「米酒」など、多数のお米のお酒が店頭に並ぶ。

その中から、ちょっと変わったお酒を紹介する。

 

①  神農皇・華夏女人酒

ネーミングからして、女性に良さそうなお酒。

日本でも有名な伝奇小説『西遊記』に出てきた

〝女人国〟に行けるのかと思えるような、麗しい香りは、日本酒を思い出す。

味の方も日本酒とワインを混ぜた感じで、酸っぱさが強烈に残る。

お酒に付いている解説によると、女人酒の起源は、

1300年ほど前の唐代の女帝・則天武后に献上されたお酒という。

飲めば則天武后のように美しく、勇ましい女性になれるかも?

 

②  中国黄酒

見た目は、明らかに缶ジュースだが、実際は正真正銘のお酒だ。

一口飲むと、紹興酒のほのかに甘い味が登場。

その後、マグロの醤油漬けのような独特のテイストが口の中に広がる。

酒のあてがない時でも楽しめると考えれば、一石二鳥、一挙両得かも。

100歳以上の老人が数多く住む江蘇省如皐市のお酒なので、

その長寿にあやかって飲みつつ、新年から長寿を祈願してはいかがだろう。

 

③  七仙縁孝感佬米酒

お酒を売っている棚の中でひと際、異質な感じが際立つ外観と中身。

お米が浮いていることからも分かるように、日本でいうところの甘酒に近い。

味は甘酒と異なり、タイやベトナムのデザート風で、

甘酸っぱさが初恋の想い出をくすぐること請け合いだ。

 

~広東ジャピオン2014年3月10日号

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