トランプは、古代中国で遊ばれた
「葉子戯」というカードを使ったゲームがその起源という説がある。
「背水の陣」で有名な漢の将軍・韓信が、
兵士たちの郷愁の念を和らげるために発明したとされる。
その後、13世紀頃にマルコ・ポーロがヨーロッパへ持ち帰り、
現在のような形になったと言われる。
今回は、中国でメジャーな「変色龍」と、
日本でもお馴染みの大富豪と麻雀を合わせたような「闘地主」の遊び方を見ていこう。
変色龍
【遊び方】
人数:2~4人
目的:相手に、点数が高い手札をより多く残させる
①各プレイヤーのプレイ順を決め、
ジョーカーを除いた52枚のカードを5枚ずつ配る
②残りのカードを裏返しのまま場の中央に置き(以下「山」とする)、
一番上のカードをめくる
③プレイヤーは順番が回ってきたら、
場のカードと同じスーツ(マーク)のカードか同じ数字のカードを出し、
山から1枚補充する。
スーツを変えたい場合は、
「変色龍牌(カメレオンカード)」のジャック(J)を出し、
変更するスーツを指定する
④手札に該当するカードがない場合は、
山から1枚取り、出せる時は場に出す。
それでも出せない時は、
手札の中から任意のカードを選び、裏を向けて手元に置く
⑤山と手札が無くなるまで、それを繰り返す
⑥手元に置かれたカードの合計点を計算。
点数が最も少ない人が勝ち、最も多い人が負けとなる
勝負のポイントとしては、
大きな数字のカードを序盤に出して
リスクを減らすことが挙げられる。
また場に出せるカードがある時でも、
相手が出せないことが分かっている場合は、
わざと点数の少ないカードを伏せて、
相手にもダメージを与えるテクニックが必要だ。
闘地主
【遊び方】
人数:3人
目的:早く全ての手札をなくす
①ジョーカー2枚を含む54枚のカードのうち、
1枚のカードを表に向けシャッフルし、
カードを各プレイヤーに17枚ずつ配る。
場には残りの3枚のカードを裏向きに置いておく
②先ほど表に向けたカードが配られた人が仮地主(仮親)となり、
レート(1~3点)を提示。
地主(親)になりたくなかったら提示しなくても良い。
レートの提示は時計回りに行い、
最も高いレートを示したプレイヤーが地主となる
③地主の決定後、残りの2人は農民となり、共闘して地主と戦う
④地主は最初に場に置いたカード3枚を手札に加え、
地主から時計回りにゲーム開始
⑤まず地主が「上記のカードの出し方」で場にトランプを出す。
⑥次のプレイヤー以降は
前のプレイヤーが出したカードの組より強い組を出す。
出せない時や出したくない時はパスをする。
パスは何回でもでき、
最後に出したプレイヤー以外の全員がパスしたらその場は流れ、
最後に出したプレイヤーから再開
⑦同様にゲームを続け、最初に手札がなくなったプレイヤーが勝ちとなる。
地主が勝った場合、最初に決めたレートの点数を2人の農民からもらう。
農民が勝った場合は、地主が2人の子それぞれにレートの点を与える
勝敗の決め手は、何と言っても〝連携〟。
農民はいかに地主に強いトランプを序盤に出させるかが鍵になる。
地域によっては4人で遊ぶこともあり、その場合はトランプ2パックを使用。
各プレイヤーの初期の手札は25枚で、
配り残す枚数は8枚となる。白熱の対戦を楽しもう。
~広東ジャピオン2014年1月13日号