広東ジャピオン特集10~春節は中国ゲームで団欒を(中)

トランプは、古代中国で遊ばれた

「葉子戯」というカードを使ったゲームがその起源という説がある。

「背水の陣」で有名な漢の将軍・韓信が、

兵士たちの郷愁の念を和らげるために発明したとされる。

その後、13世紀頃にマルコ・ポーロがヨーロッパへ持ち帰り、

現在のような形になったと言われる。

今回は、中国でメジャーな「変色龍」と、

日本でもお馴染みの大富豪と麻雀を合わせたような「闘地主」の遊び方を見ていこう。

 

 

変色龍

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【遊び方】

人数:2~4人

目的:相手に、点数が高い手札をより多く残させる

各プレイヤーのプレイ順を決め、

ジョーカーを除いた52枚のカードを5枚ずつ配る

 

残りのカードを裏返しのまま場の中央に置き(以下「山」とする)、

一番上のカードをめくる

 

プレイヤーは順番が回ってきたら、

場のカードと同じスーツ(マーク)のカードか同じ数字のカードを出し、

山から1枚補充する。

スーツを変えたい場合は、

「変色龍牌(カメレオンカード)」のジャック(J)を出し、

変更するスーツを指定する

 

手札に該当するカードがない場合は、

山から1枚取り、出せる時は場に出す。

それでも出せない時は、

手札の中から任意のカードを選び、裏を向けて手元に置く

 

山と手札が無くなるまで、それを繰り返す

 

手元に置かれたカードの合計点を計算。

点数が最も少ない人が勝ち、最も多い人が負けとなる

 

勝負のポイントとしては、

大きな数字のカードを序盤に出して

リスクを減らすことが挙げられる。

また場に出せるカードがある時でも、

相手が出せないことが分かっている場合は、

わざと点数の少ないカードを伏せて、

相手にもダメージを与えるテクニックが必要だ。

 

闘地主

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【遊び方】

人数:3人

目的:早く全ての手札をなくす

ジョーカー2枚を含む54枚のカードのうち、

1枚のカードを表に向けシャッフルし、

カードを各プレイヤーに17枚ずつ配る。

場には残りの3枚のカードを裏向きに置いておく

 

先ほど表に向けたカードが配られた人が仮地主(仮親)となり、

レート(1~3点)を提示。

地主(親)になりたくなかったら提示しなくても良い。

レートの提示は時計回りに行い、

最も高いレートを示したプレイヤーが地主となる

 

地主の決定後、残りの2人は農民となり、共闘して地主と戦う

 

地主は最初に場に置いたカード3枚を手札に加え、

地主から時計回りにゲーム開始

 

まず地主が「上記のカードの出し方」で場にトランプを出す。

次のプレイヤー以降は

前のプレイヤーが出したカードの組より強い組を出す。

出せない時や出したくない時はパスをする。

パスは何回でもでき、

最後に出したプレイヤー以外の全員がパスしたらその場は流れ、

最後に出したプレイヤーから再開

 

同様にゲームを続け、最初に手札がなくなったプレイヤーが勝ちとなる。

地主が勝った場合、最初に決めたレートの点数を2人の農民からもらう。

農民が勝った場合は、地主が2人の子それぞれにレートの点を与える

 

勝敗の決め手は、何と言っても〝連携〟。

農民はいかに地主に強いトランプを序盤に出させるかが鍵になる。

地域によっては4人で遊ぶこともあり、その場合はトランプ2パックを使用。

各プレイヤーの初期の手札は25枚で、

配り残す枚数は8枚となる。白熱の対戦を楽しもう。

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~広東ジャピオン2014年1月13日号

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