酒のお供にソラマメ
爽やかなグリーンが初夏を彩るソラマメ。
実は柔らかく独特の香りがする。
塩ゆでしたものは、酒のアテに喜ばれ、アジアでは、豆板醤の原料として利用される。
ソラマメは、植物性タンパク質が豊富で、塩分を排出する役割を果たすカリウム、
血圧調整やイライラ解消効果が期待できるマグネシウム、リンなどのミネラルも含んでいる。
さらに、ソラマメのビタミンB・Cには、エネルギー代謝をよくし、
風邪予防、疲労回復、肌荒れ防止の働きがあるのだとか。
中国でソラマメは、胃腸の働きを促進して老廃物を排出し、
五臓六腑をコントロールする働きがある食材として知られる。
民間では、むくみが気になる時や、二日酔いの朝に、
塩と油で炒めたソラマメに湯を加え、煮詰めた汁を飲む習慣があるようだ。
また、利尿作用が期待でき、皮部分には食物繊維が豊富に含まれるので、
皮ごと食べれば、便秘を改善するという。
一般家庭の食卓では、炒め物やスープなどにしてよく食される。
ただし、アレルギーのある人はソラマメ中毒を起す可能性があるので、摂取には注意が必要。
五臓六腑に働きかけ、胃腸の調子を整えてくれるソラマメ。
お酒を飲む時は、おつまみに加えてみてはいかが。
~広東ジャピオン2015年5月11日号