コショウで身体ポカポカ
料理に欠かせないスパイスとして、世界中で重宝されているコショウ。
原産はインドのマラバル地方で、黒や白、緑のものなどがあるが、
元は同じ果実で、収穫時期や処理の仕方により種別される。
コショウは、防腐・保存効果に優れ、ヨーロッパの大航海時代には、
航海の必需品として高値で取引された。
この防腐効果は、コショウのピリッとした辛さの元になる成分
「ピペリン」によるもので、食欲を増進させる作用もあるという。
ピペリンにはほかにも、エネルギーの代謝を高め、
身体を温める働きが認められており、
中国医学では、冷えによる腹痛や胃痛、
嘔吐・下痢の症状がある人に処方される。
冷えから来る腹痛には、コショウの煎じ汁がオススメだ。
作り方は、まず生姜30㌘をアルミホイルで包み、
数分蒸し焼きにした後、薄切りにする。
これにコショウ1㌘と水400㍉リットルを加え、
水が半分になるまで煎じたら完成。
飲むと身体の中から温まり、痛みの緩和が期待できる。
ただし、効果が強いので、喉が乾きやすい人や、
汗をかく人は注意が必要だ。
師走に入り本格的に冷え込む日も出てきた。
そんな時は、コショウを利用して身体を温めよう。
~広東ジャピオン2013年12月2日号