ミカン風呂で身体ポカポカ
こたつに入って、テレビを観ながらミカンをほおばる。
毎年、この季節になると、日本各地で見られる情景だ。
ミカンは、冬を代表する果物の1つである。
ミカンが昔から「風邪の予防にいい」と言われるのは、
ビタミンCや、シネフリンなどを多く含むことによる。
果実には、ビタミンCが100㌘中35㍉を占め、
3個食べれば1日の必要量を補えるという。
シネフリンとは、酸味の原因となる成分で、
動脈硬化やコレステロール血症の予防に効果的とされる。
また、果実以外の袋やスジ部分は、
同じくシネフリンや食物繊維が豊富で、
皮部分には咳を止め、胃を活発にする効果が認められる。
中国では、「陳皮(チンピ)」という名の生薬として、
胃腸薬などに配合されているようだ。
さらにミカンの皮は、入浴剤としても利用できる。
水でよく洗った後、風通しのよい場所で干したものを
布袋に入れてお湯に浸けるだけ。
皮から湯に溶けだした精油成分が、毛細血管を広げ、
血液の循環が良くなり、身体が温まる。
肌にもいいとされるが、敏感肌の人は注意が必要。
刺激が強いので、初めて挑戦する時は、
少量からの使用がオススメだ。
年末になり、寒さも厳しさを増してきた。
ミカン入浴剤であったまろう。
~広東ジャピオン2013年12月23日号