春の身体にふきのとう
雪の下からいちばんに顔をのぞかせるふきのとう。
ふきのとうを見つけてはじめて春の訪れを感じ、
ほっとする人も少なくないのでは。
きのとうは古くから、身体を温め、
皮膚全体の水分量を調整する
「肺」を潤す効果があると言われている。
身体が冷えるとせきが出る人や、
乾燥肌の人に最適な生薬として、
気管支炎・呼吸疾患・咳止めによく用いられている。
栄養素としては、カルシウム、ビタミン類、鉄分、食物繊維が
バランス良く含まれている。
さらに、ノンカロリーなので、
消化の良い美容食としてダイエットにも最適。
中国では、はちみつで味を調えた「蜂蜜款冬花」を、
子どもの咳止めとして、
また、氷砂糖を入れたお茶を
大人の慢性的な気管支炎などの養生茶として服用している。
日本でも、春にはスーパーの野菜棚や自然食品店で
簡単に手に入ることから、
ふきのとうの天ぷらや味噌和えなど、
山菜として食べる習慣があるが、
オススメなのは百合根を加えた煮物。
百合根のふちが透き通ってきたら砂糖を少量加え、
形が崩れてきたら完成。
調味料はお好みで。
季節の変わり目には、
乾燥気味のお肌や身体をふきのとうで整えてはいかが。
~広東ジャピオン2013年1月21日号