今週の広東ローカルニュースを紹介

琶州埠頭―中国香港国際空港

水上交通、所要時間2時間に

広州琶州港澳客運口岸埠頭プロジェクトが5月26日(火)に着工。珠海区琶州から中国香港国際空港の高速水上航路が来年開通し、約120分で到着することがわかった。埠頭完成後は市中心部で水上ルートの空白部分が補完され、粤港澳大湾区での利用が相互に高まると期待されている。

広州から中国香港国際空港までの主な交通手段は、直通バス、広九直通列車、広深列車、広深港高鐵及び水上交通の5種類である。鉄道は乗換や乗継を含み平均約3時間かかり、直通バスは3時間以上かかる上に渋滞の影響を受け易く、途中で通関手続きを行う必要がある。既存の水上交通は広州及び周辺都市の7埠頭から運行しているが、市中心部への移動を含めると約3時間かかるため、アクセスが良い琶州埠頭の利用で大幅な時間短縮となる。運賃は片道200~300元で、2021年初めに運行開始予定。(5月27日)


オンライン説明会

高卒生の就職支援

広州市は求職創業手当を手厚くし、オンライン就職説明会などの求職ツールを広げることを推奨。企業の積極的な採用活動を促進し、この秋の高卒生の就職率を上げる取り組みを行っている。

今年1月~4月、広州市の就業補助金支出総額は4億4600万元で、就業補助、起業促進サポート、及び高卒生や就職困難者などに、延べ23万5800件の扶助を行なった。5月21日(木)までに広州市が支援する「陽光就業」オンライン求人会に参加した企業は全部で743社、約2・72件の求人があった。広州市人民局は同説明会を6月30日(火)まで継続開催する予定で、就業率を高める為、市内の大学との連携や微信アプリの活用も行っている。(5月26日)


広州で地下鉄建設ラッシュ

沿線の地価判断は総合的に

広州地下鉄で現在、建設中の路線は12路線あり、直近では8号線北沿線が完成予定。また、2021年上半期と6月に18号線と22号線が初期工事を終え、2022年末には11号線が開通する予定である。

地下鉄8号線は主に白雲区を走り、11号線は主要5区を環状線で結ぶ。18号線と22号線は共に市内と周辺地域を結ぶ快速線となるという。

建設ラッシュが続く地下鉄沿線の地価評価について専門家は「長期的な交通網の発展や教育、医療条件と合わせて総合的な投資判断をする必要がある」と語る。(5月28日)


中国銀行全面サポート

第127回交易会

中国商務部は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、毎年2回、広州市で開催されている国際貿易展示会「中国輸出入商品交易会(通称、広交会)」のオンライン開催を決定。期間は、6月15日(月)~24日(水)の10日間。60年余り開催されてきた同会は、新たな局面へ舵を切ることとなった。

同会は中国で最も重要視されている国際貿易展示会のひとつ。開催にあたり、これまで金融サービスプロバイダーとして交易会をサポートしてきた中国銀行は成功に向け、全面的にバックアップを行なうと発表。「対外貿易の貿易発展に貢献できるよう、微力をつくしたい」と関係者は語っていたという。(5月26日)


華強北の現状を報告

活気が戻りつつある

深セン特区報は、「中国電子第一街」と呼ばれる「華強北」が5月下旬頃から活気を取り戻しつつあると報道。多くの市民が最新のスマート家電を買い求め、来店し、客足は新型コロナウイルス感染症流行以前の週末レベルまで回復しているとことがわかった。

賽格電子市場の関係者によると、感染防止期間中、外付けサウンドカード、放送用マイク、撮影用ライトなど動画を撮影機材の売上げが好調で、今月ですでに1万台余り販売したという。また、深セン市漫歩科技有限公司の総経理は「体温測定機能が付いたロボットなどの売上げが良く、関連商品が1日で10台ほど売れることもあった」と語る。(5月28日)

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