今週の広東ローカルニュースを紹介

公衆トイレ指数、改善

コロナで衛生意識高まる

深セン市城市管理局と総合執法局は6月10日(水)、5月の「公衆トイレ環境指数」測定結果を発表。深セン市の公衆トイレ環境指数総得点は89・16点で前期に比べ2・21点も改善し、施設保守の項目は32点満点中31・15点の高得点であった。また、衛生管理項目は68点満点中56・83点で、清掃管理指標13項目の内、個室、床、便器、洗面所などの10項目で1月よりも改善が見られた。これは新型コロナウイルス感染症防止期間に、衛生対策が一段と強化されたことを示しているという。

深セン市は公衆トイレの不足や設置場所不均衡の問題を抱え、「トイレ革命」が重要課題となっていた。近日、市は住宅公園、緑化帯など街の至る所に95カ所の小型公衆トイレを建設。委託先5社による一体化プレハブ工法で、美観を備え、コンパクト、高性能、フレキシブルなトイレを設置し、既に88カ所を市民開放している。(6月10日)

 


深センで落雷記録

4日で5236回

華南地区で毎年端午節前後に発生する大雨「龍舟水」の影響で、落雷が多く発生している。深セン市気象局の微博(ウェイボー)公式サイトによると、6月6日(土)~8日(月)に深センでは5236回の落雷を記録。これは昨年全体の落雷数2万2635回の約4分の1にあたる。

落雷が最も激しかったのは7日(日)20時~8日(月)16時で、全市で2202回を記録。また6日(土)~8日(月)にかけての降水は、深セン市直近10年間の中で最長の持続時間で、勢力の大きい暴雨となった。

市気象台は、雷雨時はなるべく河沿いや低い土地、斜面、古い家屋等の危険エリアを避け、屋外活動も控えるよう警戒を呼び掛けたという。(6月9日)


地下鉄利用者数75%に回復

構内乗換え案内が微改造

広州日報の調べによると、6月上旬平日の広州地下鉄利用者数が1日平均700万人以上となり、昨年6月の75%まで回復した。

6月1週目の地下鉄利用者数は一日平均延べ711万9600人で、5日(金)の利用者数は新型コロナウイルス感染症発生以降、最多となった。また、地下鉄利用再開者数の増加に伴い、ラッシュ時には既に混雑が発生しており、特に月曜日朝の3号線、5号線、6号線、21号線で大変込み合っている。利用者数が最多の「体育西路」駅では、視覚と音声による乗換案内が導入され、混雑軽減へと微力ながら繋がった。(6月10日)


広東の海洋総生産値

2億元を突破

広東省自然資源庁は、世界海洋デーで全国海洋宣伝日の6月8日(月)に、中山翠亨国家湿地公園で様々な活動を実施。「広東海洋経済発展報告(2020)」と「2019年広東省海洋災害公報」を発表した。

同報告によると、2019年広東省の漁業、海洋鉱物、海洋交通運輸、ビーチリゾートなど、約16項目の海洋経済産業から生まれる総生産値「海洋総生産値」は、全国に先駆け2億元を突破。全国の海洋総生産値の23・6%を占め、25年連続で全国首位となった。また、広東省林業局も同日、海珠国家湿地公園で「2020年広東政界海洋デー宣伝活動」を実施。広東省にあるマングローブ林の現状について報告を行なった。(6月9日)


キャセイパシフィック

資本再生計画を発表

中国香港の大手航空会社キャセイパシフィック航空、スワイヤーパシフィック、中国国際航空の三社は、6月9日(火)、株式売買を一時停止。あわせて、キャセイパシフィック航空は390億香港ドル規模の資本再生計画を発表した。

新型コロナウイルス感染症の拡大とそれに伴う渡航制限の影響を受け、多くの航空業界は業績が悪化。キャセイパシフィック航空も例外ではなく、4月の乗客数は1万3729人で、前年比マイナス99・6%になったという。

これを受け、中国香港政府はキャセイパシフィック航空に対し、支援を発表。合計273億香港ドルを融資するという。(6月10日)

 

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