今週の広東ローカルニュースを紹介

広東省の5G基地建設

17万カ所で全国1位

 広東省通信管理局は世界情報社会・電気通信日であった5月17日(火)、広東省データ通信業界が開催した「2022年世界電信・情報社会デー記念大会」で、2021年の広東省インターネット業界成績表を発表した。これによると、2021年12月末時点で、同省は5G基地局の規模が全国1位、全省のIPTVユーザー数も全国1位であったという。

同大会では「高齢者と向き合う健全なデジタルテクノロジーの実現」をテーマとし、高齢者とより共存できるテクノロージーに関する情報が発表された。中でも注目を集めたのはスマートフォンを利用した救急システム。同システムでは、スマートフォンのSOSボタンを押すと救助がすぐに来るというもので、救助を受けた担当者は素早く、専門人員と救急車を手配し、病院搬送、受付番号取得、医療費清算などを自動で行ってくれるという。(5月18日)

 


龍舟水の季節到来

豪雨6回の予測

 広州市防災事務室は5月18日(水)、今年の全市平均累計雨量の予測を発表。同発表によると、全市平均累計雨量は740・5㍉で、ここ10年の同期比と比べ20・8%多いことがわかった。

また今年の「龍舟水(端午節前後に発生するゲリラ豪雨)」期間は5月21日(土)~6月20日(月)で、降水量は例年より300~550㍉多いと予測。冠水・土砂崩れ・土石流などの二次災害や雷・雨・風に注意する必要があるという。

関係者によると、現在の予測では5月31日(火)~6月2日(木)、6月5日(日)~7日(火)の期間に大雨または豪雨が発生する確率が多いことがわかっている。(5月19日)


順徳で新エネタクシー

今年上半期に250台導入

 順徳区広交タクシー有限公司は5月18日(水)、初めて42台の純電動自動車を導入した。これにより佛山市順徳区では、現在計82台の純電動自動車が巡回タクシーとして利用されている。

順徳区交通運輸局によると、同区では3社のタクシー会社が相次いで純電動自動車を採用し、今年上半期に計250台が投入されるという。また車輛カラーはスカイブルーで統一。会社毎に異なるラインや標示で区別される。純電動自動車の導入は協会や企業組合が組織し、業界を牽引すべく、積極的な指導等を行っているという。(5月18日)


荔湾区にオープン

広州鉄道博物館

 広州日報によると、5月19日(木)午前9時、荔湾区誉江路に広州鉄道博物館1号館が正式にオープン。多くの市民が訪れた。

同館は華南地区で類を見ない規模の鉄道博物館。百年前に建設された黄沙駅をリノベーションし、当時の趣きを残しつつ、博物館として現代によみがえった。

関係者によると「この鉄道博物館では歴史的価値のある物品を4000点以上も所蔵しており、そのうち1390点の物品が展示されている。なかでも、鉄道標識『飛輪』はこの博物館の目玉展示品なので、ぜひ見ていただきたい。また、11種類の列車模型も展示しているので、それも必見です」と語っていた。(5月20日)


ドローンサービス

通常の半分で配送

 深セン商報によると、中国物流の最大手「順豊同城」は5月20日(金)より、深セン市南山区と福田区のテストエリアでドローンを使った配送サービスを開始した。

当日、深セン南山創維ビルから福田中国建設銀行香蜜支店への貨物配送に、ドローンサービスを使用。通常配送だと50分かかるのだが、ドローン配送では約半分の29分で配送が完了したという。

関係者は「今後、このドローン配送サービスは医療用品や緊急医療物資の輸送などのシーンで利用されることが多くなるであろう。ドローンを使用することによって、血液バンク、遺伝子検出、PCR検出などの輸送時間を大幅に短縮することができる」と話していた。(5月22日)

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