今週の広東ローカルニュースを紹介

中国のセンター入試終了

タクシーが受験生無料送迎

 深セン市など中国全土で6月7日(火)~9日(木)の3日間「2022年全国統一大学入試(高考)」が実施され、試験初日、深セン市では赤いハートマーク「愛心送考」のステッカーを貼ったタクシーが登場。受験生を試験会場まで送り届ける光景が見られた。

同サービスは2003年、漢都タクシーの運転手であった譚氏が、5社8名のタクシー運転手らと始めたボランティア活動。同活動は「党員示範タクシー隊」として有名となり、ほかのタクシー会社も参加することとなった。

同ボランティア活動は今年で19年目。現在では深セン市のタクシー会社60社のうち43社が協賛し、5000台を超える車両が無料で受験生を送迎したという。また、深センのタクシーは高考のほかにも、毎年3月5日の「公益活動日」には、病院などへ無料送迎サービスを提供しているという。(6月8日)


大鵬新区開発工事

レゴランドに注目

 深セン市で6月7日(火)、「2022年第3回新着工プロジェクト」オープニングイベントが開催。大鵬新区では8プロジェクトが進行中で、総投資額は61億5000万元に及び、中でも注目されているのは、2021年より建設が始まっている世界で類を見ない規模の「レゴランド深センリゾート」だという。

レゴランド深センリゾートは、イギリスのマーリン・エンターテイメンツが運営。2~12歳の子ども連れファミリーを対象としたテーマパーク・ホテルが一緒となった総合リゾート地だという。またテーマパークは9エリアに分けられ、100を超えるアトラクションやイベント施設が設置されるという。(6月9日)


深鉄集団、住宅建設推進

10万㎡の緑地公園も

 深セン市地鉄グループ(深鉄集団)は宝安区松岡で、公共住宅建設プロジェクトを推進。現在建設中の「深鉄璟城」、「松溪家园」などの公共住宅地には1万戸近くの住宅、学校、幼稚園、体育公園などの施設が誕生するという。

深鉄璟城は松岡街道北部に位置し、約33万㎡の土地を有する。同公共住宅地には、2300余りの公共住宅、9年制小中一貫の学校、3つの幼稚園、ショッピングセンター、体育公園などの施設建設を計画しており、6月中に予約販売が行われる予定だという。(6月9日)


2022年高考、終了

25日に成績発表

深セン市など中国全土で行われた「2022年全国統一大学入試(高考)」は6月9日(木)18時15分、最終試験科目「生物」の終了のベルが鳴ると同時に閉幕。深セン市では49のエリア、1840の会場で試験が行われた。また成績発表は6月25日(土)に行われるという。

今年、深セン市は高考を行うにあたり、すべての受験生と試験関係者に対し、試験前の3日間、PCR検査を受けることを義務化。さらに、すべての受験生に24時間以内の「PCR検査陰性証明」の提出を命じた。

関係者は「高考期間中は、全市で新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を実行し、試験が無事終了することを目標としてきた」と話していた。(6月10)


広州市、電動自転車違反

110万件に達する

 広州市公安局は最近、「2021年電動自動車による交通違反数」を発表。同発表によると、電自転車の交通違反数は、昨年比160%増となる110万件で、中でも信号無視、逆走は昨年比220%増となる60万件であったという。

この状況を重く受け止めた広州市交通警察は、2021年下半期より、市中心の5エリアで電動自転車用取締りカメラのテスト運用を実施。交通違反抑制に努めようとした。ただ、現在はシステム上の問題が多く、実用化にはまだ多くの時間が必要だという。関係者は「今はまだ問題が多いが、今後は改良を重ね、改造ナンバープレートなどの違反も取締れるようしたい」と語っていた。(6月12日)

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