今週の広東ローカルニュースを紹介

運転席無人の自動走行

市内での試験走行を許可

 自動運転技術の開発を手掛けるスタートアップ企業「小馬智行(Pony.ai)」が5月29日(月)、深セン市内で初めてで唯一の「インテリジェントネットワーク自動車無人走行テスト」許可を取得。市内のコアエリアで、運転席に安全員がいない自動走行テストを開始することがわかった。

同社が開発した技術を使うと、スマホアプリPonyPilot+から無人走行タクシーを呼ぶことが可能で、2022年から、北京と広州で完全無人運転サービスおよびリモートテストの許可を取得。深センでも許可取得を目指していた。

昨年11月、深セン市交通運輸局はスマート車のテスト走行に関する規則を発表。自動運転車のテスト車道を、高速道路を含む公道と市道に拡大することを明確にした。さらに運転席が無人の走行試験実施を認められ、今回小馬智行の自動車が選ばれたという。(5月30日)


広東省水資源公報

利用効率化進む

 広東省水資源局は5月31日(水)、「2022年広東省水資源公報」を発表。昨年の全省の水使用量は1997年の統計以来26年間で水利効率は明らかに効率化されたという。

昨年の広東省の水供給量及び使用料は、2021年比5億3000万㎥減少し、401億7000万㎥であった。供給水源は地表水源が383億5000万㎥で95・5%、地下水源が6億5000万㎥で1・6%を占める。地表および地下水源は共に供給量が減少し、非従来型の水源比率が増加している。

広東省の一人当たりの平均水使用量は、昨年は317㎥。一昨年と比べ、生活用、工業用などの指標が低下し、利用効率化が進んだ。(6月1日)


5月の電力負荷増加

高温日続き昨年7月並み

 広州日報は、広東省では高温の日が続き、電力負荷が増加していると報道。5月末の2日間は1日の平均エアコン使用量が約4500万㎾に達し、去年7月の高温時と同等の負荷であった。電力負荷は気温の影響を大きく受け、最高気温が30度以上の場合、1度上がる毎に、システム負荷が300万~450万㎾上昇するという。

そのような状況下の中で5月31日(水)、国華清遠発電所送電プロジェクトが完成。広東省の電力安定供給に重要な意味を持ち、夏のピークに備える。(5月31日)


海のシルクロード博覧会

広交会で開催

広州市広交会・A展示会場で6月2日(金)~4日(日)にかけて「2023広東21世紀海上シルクロード国際博覧会」が開催。「開放合作・共享機遇」をテーマとし、57にのぼる国と地域(RCEPに加盟する15カ国はすべて参加)から、1000社以上にも上る企業が出展したという。

主催者関係者は「シルクロード博覧会は開催以来、参加者同士で多くの議論を行い、開催理念を共有してきた。現在では広東、中国香港、中国マカオ香港と「一帯一路」沿線の国と地域が先導し、更なる発展を目指している。この博覧会を通し、参加者が共に協力して、平和的でウィンウィンの関係を築き上げたい」と述べた。(6月3日)


華南国家植物園

歴史名園に選ばれる

 広州市林業・園林局は5月19日(金)、華南国家植物園や余蔭山房など10カ所の観光スポットに歴史的名園の資源を保護する目的とした「広州市歴史名園」の称号を授与した。

華南国家植物園は敷地面積が最も広い南アジア熱帯植物園としてオープン。同園内に存在する植物は1万7502種類で、モクレン園蘇鉄園、姜園、竹園など、38の専門エリアがある。

またそのほかにも、世界的にも類を見ない規模の温室「華南植物園温室群景区」を有しており、温室内には熱帯雨林室、奇異植物室、砂漠植物室、高山植物室などが整備されているという。(6月2日)

 

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