忍冬煎じ汁で美肌風呂
忍冬(ニンドウ)とは、ツル性の植物「スイカズラ」の茎と葉を、
秋~冬の時期に採取し、乾燥させた生薬のことを指す。
冬の間も葉が枯れないことから、この名で呼ばれるようになった。
忍冬には、解熱・解毒効果があるとされ、
ニキビなど、皮膚の炎症を抑えるためによく処方される。
さらに、排膿作用も持ち合わせることから、
特に肌が弱く、化膿しやすい人に適した生薬と考えられている。
また神経痛や、リューマチなどの関節筋骨の疼痛を和らげると言われ、
そのため民間療法では、忍冬の煎じ汁を作って飲むという。
作り方は、忍冬20~30㌘に0・5㍑の水を加えて火にかけ、
水量が半分になるまで煮詰めるだけ。
これを1日3回、食間に服用すると、痛みが軽減されるという。
忍冬には利尿作用も期待でき、むくみが気になる人にもオススメだ。
そして、忍冬の煎じ汁は、入浴剤としても使用できる。
関節痛のほかにも、痔の痛みや、あせも・湿疹の症状を緩和すると言われ、
美肌目的で利用されることが多いそうだ。
ただし、身体を冷やす作用もあるので、冷え性の人は要注意。
ようやく春らしくなってきたこの頃。
忍冬のように、長い冬を耐えてきたご褒美に、
お肌をスベスベにする、生薬風呂はいかが。
~広東ジャピオン2014年3月10日号