天然の健胃薬キャベツ
サラダや、野菜炒め、ロールキャベツ、味噌汁など、
色々な調理法で食されるキャベツ。
健康野菜として知られ、酵素成分を抽出した栄養ドリンクやダイエット食品、
キャベツの搾り汁を主成分とした胃腸薬も作られている。
キャベツに含まれるビタミンUは、別名キャベジンの名で、
胃や十二指腸潰瘍の予防、治療薬に使われる。
また、硫黄化合物イソチオシアネートは、細胞の増殖を抑え、
癌の発生を防ぐのに有効とされる。
さらに、食物繊維が豊富で低カロリーなため、ダイエット中の人にも好適という。
中国の医学書『本草綱目』でキャベツは、
「不死菜」と記され、老化防止効果が期待できる。
身体の老化を防ぐ抗酸化力に優れ、美肌効果ほか、
関節痛や耳鳴り、難聴などを予防、緩和してくれるのだとか。
中国では、キャベジンの成分が発見される前から、
胃痛や十二指腸潰瘍に効く野菜として、民間療法で使われてきた。
例えば、胃の痛みが気になる時は、キャベツの葉をすり潰して絞った汁を、
食前に温めて飲むとよいとされる。
ただし、排泄作用が強いので、下痢をしやすい人は、あまり食べないように。
飲みすぎやストレスで胃が疲れている時は、
キャベツ入り味噌汁で労わってあげよう。
~広東ジャピオン2015年3月16日号