成人病予防にシイタケ
鍋料理、スープ、茶わん蒸し、巻き寿司など、
日本料理のあらゆるメニューに登場するシイタケ。
乾燥させたものは、うま味や香り成分が増し、各種料理のダシとして活躍する。
シイタケはビタミンやカリウム、食物繊維を豊富に含む。
なかでもビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を助け、
骨を丈夫にすると言われ、骨粗しょう症予防に一役買う。
また、シイタケに含まれるエリタデニンは、
血液中の過剰なコレステロールを体外に排出する働きを持ち、
動脈硬化、糖尿病、高血圧、高脂血症に有効なのだとか。
中国でシイタケは、肝臓に作用し、
アルコールの摂取量が多く倦怠感を感じる人に進んで食されている。
なお、腹もちがよく食欲を抑える効果もあるので、過食気味の人にもオススメだ。
中国では、シイタケを用いた民間療法が数多くある。
シイタケの煎じ汁は、熱中症に効果があると言われ、
高血圧・動脈硬化予防にはアスパラを、
糖尿病予防にはソラマメを加え煎じたものを飲む習慣があるようだ。
また、乾燥シイタケの出汁を、
あかぎれなど炎症を起こした皮膚に直接塗れば、各症状の緩和も期待できる。
うま味成分が豊富なシイタケ。各種料理にプラスして、成人病予防に取り組もう。
~広東ジャピオン2015年4月20日号