今週の広東ローカルニュース

深セン産ワクチン接種開始

康泰生物、52万本を供給

 深セン康泰生物制品股份公司が自社で研究開発、製造した新型コロナウイルス感染症ワクチンが、6月1日(火)から正式に使用開始した。

最初のワクチンは5月31日(月)午後、50万本余りが出荷され、龍華区のワクチン接種場所に到着。同日夜、深セン市疾病予防控制センターは、到着したワクチンを各区の接種場所へ振り分けた。6月1日(火)午前、同社製ワクチンを一番初めに接種したのは、深セン市市場監督管理局ワクチン監督管理執行法担当の成勝涛氏であった。また、深セン湾体育センターでは、康泰生物董事長の杜偉民氏が最初に自社製ワクチンを接種し、安全性を示した。

同社が製造した新型コロナウイルス感染症不活性ワクチン「可維克」は、5月14日(金)に国家薬品監督管理局に緊急使用が認められ、2回の接種が必要となる。まずは深セン市に供給され、その後広東省及び全国各地へ供給されるという。(6月2日)


6月龍舟水に注意

局部大雨後、台風

 広州市気象局は、華南地方で端午節前後に発生するゲリラ豪雨「竜舟水」が6月に最も多くなり、広州市で暴雨が複数回発生する可能性があると予測した。

今年1月~5月、広州市の気温は異常に高く、降水量が少なかった。市の平均気温は21・8度で、ここ10年と比べて2度高く、過去最高を記録した。また、平均積算雨量は336・4m㍉で、直近10年の同時期と比べ56%で、過去3番目に少なかった。

気象部門の予測によると、6月の広州市の気温は高くなり、雨量が多く、大雨と台風の影響を受けやすいという。龍舟水の季節は地滑り、流石、等の地質災害に注意し、学校、鉱工業、建築現場等で家屋の倒壊に気を付けるよう呼び掛けた。(6月2日)


龍華区にスマート駐車場

AGV技術で無人駐車

 深セン市龍華区で最近、スマート駐車場の建設が始まり、最先端AGV(自動搬送車)の導入に注目が集まっている。また同駐車場は20階建てで、1000台近く駐車が可能だという。

AGV(自動搬送車)ロボットは、電磁光学等の自動誘導装置を備え、規定のガイドに従って車を自動運転して駐車場へ移動する。主にナビゲーション技術、運動制御技術、ビッグデータ等の相互ネットワークおよび物流ネットワーク技術を駆使し、駐車場内で高度な車両運搬を実現。スマート駐車場の建設は駐車の作業効率を上げ、リスクを軽減できるという。(6月1日)


雲茂高速道路が完成

広東省西部が近くに

広東省交通集団は5月30日(日)、広東省中西部の都市・雲浮市と西南部の都市・茂名市を結ぶ高速道路「雲茂高速道路」の最終確認検査が終了と報告。端午節前の6月11日(金)より、正式に開通すると発表した。

同高速道路は全長、約130㌔。往復4車線で制限速度は時速100㌔に設定されている。また、広東省内にある高速道路の中でも多くの木々に囲まれており「最美緑色高速」とも称され、高速道路内には、自然と触れ合えるサービスエリアや公園が設置されているという。

関係者は「雲茂高速道路の完成により、今後広東省西部がより発展するであろう」と語っていた。(5月31日)


高温手当の調整

多くの労働者に恩恵

深セン特区報によると、広東省人力資材・社会保障庁は5月31日(月)、広東省の高温手当の金額をこれまで定められていた「1人当たり、月150元」から倍額となる「1人当たり、月300元」に引き上げることを発表した。新しい高温手当は2021年6月1日(火)より適用されるという。

広東省が制定した「広東省高温天気労働保護辦法」などの規定では、6月~10月の間、雇用主が従業者を温度低下の措置を講じず、33度以上に達した屋外で作業を従事させた場合、高温手当を支払わなくてはいけないと定めている。関係部門は、昨今の状況を鑑み、9年ぶりに金額調整を行った。(6月1日)

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