笹でサラサラキレイに
笹は竹に似た小型の植物だが、実際にはその種類は様々で、
区別が付きにくい場合もある。しかし、日本の竹が中国渡来であるのに対し、
笹は土着の種が多く、しかも地方変異したものが多い。
笹は、胃腸を冷やす作用、血液浄化作用、抗菌作用に優れ、
胃潰瘍や胃炎、口内炎、口臭予防、高血圧への効果が高いという。
また、胃に熱を帯びているときや、口の周りに吹き出物が出る人に処方することが多い。
中国・日本ともに、健康食品としてよく知られており、
中国では夏の暑い時期、体内の熱を出すためにお茶にして飲む。
日本では、クマザサに含まれるアラビノキシランという免疫調整物質が、
免疫力を向上させ、血液をサラサラにし、アレルギーの改善にも効果が高いとか。
これもまた、お茶やエキスとしてよく摂取される。
お茶は、笹、緑茶に生地黄(ショウジオウ)という生薬を加え、
熱湯を入れて15分蒸らすだけ。作り置いて毎日飲むとなお良い。
鱒寿司やちまきが笹の葉に包まれて売られているのは、
笹の防腐作用を利用したもので、料理や食材、
特に保存食を包むのに適していることによる。
まもなく、笹の活躍が期待できる時期だ。
暑さにやられてダウンする前に、笹茶を飲んで夏に備えよう。
~広東ジャピオン2013年3月11日号