天然的生活 第63回 ~菊花菜(春菊)

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寝汗を防いでぐっすり安眠

菊花菜は別名が多く、日本では「春菊」と呼ばれ、

鍋物には必須の食材である。

香りが強いため嫌う人も多いが、

アクの量はホウレンソウの25分の1と少ない。

また、独特な香り成分には健胃作用があり、

食欲がない人は春菊を食べると良いそうだ。

 

原産地は地中海沿岸だが、食用とされるのは東アジアのみで、

中国では塩やニンニクで炒めたり、火鍋の具材として食べることが多い。

時には生のままみじん切りにして、ゴマ油や松の実と和えたり、

サラダにすることもあるとか。

 

春菊には血を冷やす作用があり、体内の血が温まってのぼせたり、

イライラや寝汗をかくなどの症状を緩和するのに有効とされている。

特にエアコンにはもう頼らないこの時期、

寝ている間の余分な熱を冷ますにはうってつけの食材だ。

 

また、春菊は1日の必要量を摂取できるというほど、

ビタミンA(βカロテン)を豊富に含み、

切れにくい痰を取り去る効果も期待できる。

この場合、ゆでたものを摂るとさらに濃縮されて効果が増す。

さらに、鉄・カルシウム・ミネラルに加え、

食物繊維も高い割合を占めるので、便秘の人にも良いという。

 

暑さが残る夜に備え、春菊を食べてぐっすり眠ろう。

 

~広東ジャピオン2013年7月22日号

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