人生を変えた ハンセン病快復村
菅野真子さん
広州生活7カ月。
広東、広西、湖南、湖北、海南にある
ハンセン病快復村52カ所で、支援活動を行っています。
ハンセン病快復者支援
初めてのワークキャンプ
ハンセン病快復村で、ワークキャンプ活動(労働奉仕のボランティア)を行う
NGO団体「家JIA」で、営業と広報を担当している菅野さん。
留学で北京に滞在していた時、
同団体の事務局長・原田さんのブログを見つけ、
「この人に会ってみたい」と広州を訪れた。
そして2008年1月、湖南省にある快復村での
ワークキャンプに初めて参加する。
そこで得たひとりの村人との出会いをきっかけに、
「学生時代は、外資系の会社でバリバリ働くことが夢だった」
という彼女が、「家JIA」の活動へと引き込まれていく。
湖南省の快復村で出会った老人と心を通わせる菅野さん
人と人との信頼関係
もっと多くの参加者を
「その村人は、初めなかなか私たちを信頼してくれませんでした」。
長年の隔離、家族とも別れ、今まで彼を訪ねる人はいなかった。
しかし、菅野さんが毎日その老人の家を訪れるにつれ、
少しずつ心を溶かしていったという。
村を離れる最終日、その村人は部屋から挨拶に出てこなかった。
「お前はもう二度と帰ってこないから」。
心に刺さった。
「〝本当に人のためになる事とは、一体何なんだろう〟と、
考えるようになりました」と菅野さん。
この体験をしてから、人との関わり方が変わった。
現在、「家JIA」の活動の参加者は、
大部分が中国の大学生だが、
今後は、社会人も参加できるような仕組みをつくりたいと意気込む。
好きな言葉 keep looking, don’t settle
出身地 東京都
出没エリア 大学城
生活満足度 ★★★★
~広東ジャピオン2013年10月28日号