天然的生活 第102回 ~莧菜(アマランサス)

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熱帯のホウレン草パワー

 

日本へは江戸時代に主に観賞用として伝来したアマランサス。

古くは、インカ帝国時代に種子を食してきた歴史があり、

最近は、日本でも健康食品として販売されている。

 

アマラアンサスの実は、

雑穀の中でも特に栄養価が高く、

白米に比べて食物繊維がその約15倍、

カルシウム約32倍、

マグネシウムと鉄分は約12倍も含まれる。

また、葉は「熱帯のホウレン草」と言われ、

タンパク質の含有率も高い。

 

中国では、葉の部分を茹でて、お浸しにしたり、

炒め物やスープに入れたりして食すことが多く、

便秘予防や、

身体の老廃物の排出を助ける野菜として知られている。

そのほか、肝臓の熱を取り、

血行を良くするため、眼の充血や眼精疲労に有効だとか。

さらに、カルシウムに加え、

骨を作るのを助けるビタミンKも摂取できるので、

成長期の子どもや、足腰の弱い年配の人に好適だ。

 

漢方では「鉄莧菜」と呼ばれ、

出血や傷口が化膿した場合に外用薬として処方されたり、

解熱や、アトピー性皮膚炎の改善に内服薬として用いられるとか。

ただし、血流が良くなるので、

下痢をしやすい人、痣ができやすい人は摂取量を控えよう。

 

寝不足などで体調不良を感じた時は、おかずのもう1品に加えてみては。

 

~広東ジャピオン2014年5月19日号

 

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