夏バテ対策にマンゴー
南国フルーツとして名高いマンゴー。
中国台湾や東南アジア地域を中心に、
日常的に食されている。
そのまま生食するほか、タイやベトナムでは、
未熟の果実をおやつにしたり、
インドでは、スパイスの1種としても使っている。
マンゴーに含まれるBカロチンは、
体内でビタミンAに変換され、皮膚の潤いを保つほか、
目や口、のどなど粘膜を丈夫にする働きが期待できる。
また、抗酸化作用に優れ、
生活習慣病予防や
悪玉コレステロールの減少にも役立つのだとか。
中医学では、黄色い食べ物は胃腸の機能を補うとされ、
お腹が冷えやすい人や
少食の人に適した食材として知られる。
また水分を豊富に含むとともに利尿作用もあるので、
熱中症予防対策にも活躍する。
中国でマンゴーは、ジュースやスイーツのほか、
サラダなどに用いられる。
民間療法では、咽頭炎や声枯れなどの症状緩和を目指し、
生マンゴーを煎じて飲む習慣があるそうだ。
ただし、高カロリーのため、ダイエットには不向き。
また、過剰摂取すると体温が上がりやすくなるので、
風邪気味の人や皮膚が炎症を起こしやすい人は摂取を控えよう。
濃厚で甘味の強いマンゴー。
夏バテ対策に、デザートなどで取り入れてみては。
~広東ジャピオン2015年5月18日号