生理の悩みを解消するお茶
ウツボグサはシソ科の植物で、円筒形の花穂が、
弓矢を入れる靫(ウツボ)に似ていることからこの名がついた。
中国では、8月を過ぎると花穂が褐色に変化するため、夏枯草と呼ばれている。
中国や韓国では古来から、この草の花穂部分を生薬として用いている。
生薬には利尿・消炎作用があり、腫れや浮腫み、腎臓炎、膀胱炎に効果があるとされる。
ヨーロッパでも民間薬として、肺病や胃腸の治療に用いられるほか、
ハーブティーとして香りを好んで飲む人もいるそうだ。
ウツボグサが調合された飲み物として有名なのが、
中国で市販されている「王老吉涼茶」で、これは夏バテ防止に良い飲み物として知られる。
そのほか、慢性の扁桃腺炎や口内炎に悩む人は、ウツボグサを煎じた汁でうがいをしたり、
ウツボグサと大豆を煮込んだスープを飲んだりする。
スープの作り方は、ウツボグサとカワラヨモギと大豆を30分煮込み、
最後に洗った乾燥菊を入れて砂糖で甘みを付けるだけ。
ただし副作用があるので、長期間に渡って摂取する場合は、医者の指示を仰ぐこと。
女性には、生理前の諸症状に効果があるとして、
最近ではハーブティーにしたものが人気だ。
イライラしたり、吹き出物に悩む人はぜひお試しあれ。
~広東ジャピオン2013年7月1日号