人参料理で肌に潤いを
鮮やかなオレンジ色をした人参。
栄養満点な上、料理の彩りとして、目にも楽しい野菜だ。
中国語では「胡羅葡」といい、「胡の国から来た大根」という意味を持ち、
16世紀に中国から渡ってきたとされる。
人参は、カロチンが豊富だという話をしばしば耳にするが、
カロチンとは、オレンジ色素の原因であり、
体内に入ることでビタミンAへと変化する栄養素を指す。
他の緑黄色野菜と比べ、人参のカロチン含有量は群を抜いており、
約50㌘食べれば、1日に必要な量のビタミンAが補給できるという。
この栄養素は、抗ガン作用や、
疲れ目、風邪予防などに効果があるとされている。
また、皮膚に潤いを与える作用があるので、
空気が乾燥する季節には積極的に食べたい。
カロチンは、油と一緒に摂取することで、吸収率が5~7倍にもなるので、
人参を食べる時には、油を使った料理がオススメ。
長寿の人が多いと有名な沖縄に、「にんじんしりしり」という料理がある。
作り方は、人参を細切りにし、卵と一緒にごま油で炒め、酒と醤油で味付けるだけ。
お好みで、ツナやニラなどを加えてもおいしい。
残暑が続き、水分補給に気を遣うこの時期。
人参を食べて身体の中から潤いを取り戻そう。
~広東ジャピオン2013年10月7日号