天然的生活 第73回 ~胡羅葡(人参)

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人参料理で肌に潤いを

鮮やかなオレンジ色をした人参。

栄養満点な上、料理の彩りとして、目にも楽しい野菜だ。

中国語では「胡羅葡」といい、「胡の国から来た大根」という意味を持ち、

16世紀に中国から渡ってきたとされる。

 

人参は、カロチンが豊富だという話をしばしば耳にするが、

カロチンとは、オレンジ色素の原因であり、

体内に入ることでビタミンAへと変化する栄養素を指す。

他の緑黄色野菜と比べ、人参のカロチン含有量は群を抜いており、

約50㌘食べれば、1日に必要な量のビタミンAが補給できるという。

この栄養素は、抗ガン作用や、

疲れ目、風邪予防などに効果があるとされている。

また、皮膚に潤いを与える作用があるので、

空気が乾燥する季節には積極的に食べたい。

 

カロチンは、油と一緒に摂取することで、吸収率が5~7倍にもなるので、

人参を食べる時には、油を使った料理がオススメ。

長寿の人が多いと有名な沖縄に、「にんじんしりしり」という料理がある。

作り方は、人参を細切りにし、卵と一緒にごま油で炒め、酒と醤油で味付けるだけ。

お好みで、ツナやニラなどを加えてもおいしい。

 

残暑が続き、水分補給に気を遣うこの時期。

人参を食べて身体の中から潤いを取り戻そう。

 

~広東ジャピオン2013年10月7日号

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