今週の広東ローカルニュースを紹介

広州タクシーがデジタル化

スマート技術で乗車率向上

 広州市タクシー協会および嘀嗒出行は1月29日(金)、「タクシーのデジタルスマート化」、「オンライン予約化」、「オンライン・オフライン一体化」を目指す「三化戦略」で提携すると発表。利用者はWeChat(微信)のミニプログラム(小程序)から、数㌔圏内の空車状況および到着時間の確認、5㌔以内の空車タクシーの呼び出しができるという。

広州市は「巡回タクシー+オンライン予約配車」のプラットフォーム構築を計画しており、市民に良質で信頼されるサービスを提供し、巡回タクシー運転手には空車率引き下げと、より多くの乗車機会を与えることを目指している。また、市場の競争が激化する中で、広州のタクシー業界は時代の流れに適応し、デジタル化を促進させることで、運転手や業界の全体管理を支援するという。市タクシー協会は、乗車率の引き上げや運転手の増収、利用者の利便性向上に努めていく考えだと語る。(2月1日)


自動車製造業

広州の工業を牽引

 広州市統計局は、2020年の広州市の自動車製造業の総売上を発表。金額は前年比3・8%増の5860億元で、広州市で一定規模以上を誇る企業の工業総売上の29・3%となった。

昨年12月の広州市自動車製造業の総売上は、昨年比12%増で、単月の売上増加速度は6月以来7カ月連続、2桁台の伸び率であった。また、昨年の広州市の新エネ自動車総生産は121億元に達し、昨年比29・2%増となった。

国家統計局のデータによると、2020年の全国自動車製造量は前年から1・4%減少したが、広州の自動車製造量はこの3年間290万~300万台の間で安定しており、全国に占める割合も上昇している。(2月3日)


陶陶居、2月4日営業再開

本店リニューアル工事終了

 広州市十甫路にある1880年創業の「陶陶居」本店が2月4日(木)、、1階~3階の修復工事を終え、2年半ぶりに営業再開を果たした。

陶陶居は141年の歴史があり、建物はオリーブグリーンを基調に、グレーの大理石壁やローズゴールドのステンドグラスがあしらわれ、本格的な広東料理と共に、視覚と味覚の両方で伝統的広東文化を楽しむことができる。

広州の飲茶文化は清朝乾隆10年(1745年)に始まったと言われ、陶陶居の大堂に掲げられた店名は常客だった近代政治家、康有為の直筆だという。(2月3日)


深セン市の可処分所得

昨年より微増

深セン晩報が2月1日(月)、国家統計局より「深セン居民収支と生活状況調査」のデータを入手。同データによると、2020年深セン居民平均可処分所得(個人の家計収入から支払いを義務づけされている税金や社会保険料などの非消費支出を差し引いた金額)は、6万4878元で昨年より1・8%アップしたことがわかった。

また同データには、2020年深セン居民平均消費金額も記載されており、昨年より8%ダウンの4万581元であったことが判明。これは新型コロナウイルス感染症の影響で外食やレジャー費が減少したことに起因していると考えられている。(2月2日)


深セン市のGDP

2兆7670億元

 深セン市統計局が2月2日(火)、新聞発布会で同市の2020年地区GDPを発表。同発表によると、深セン市の地区GDPは2兆7670億元に達し、通年で3・1%も増加していることがわかった。

また同発表では、各産業の増加値も報告。第一産業は3・1%減の25億元。第二産業は1・9%増の1兆464億元で、第三産業は3・9%増の1兆7190億元であった。

そのほかにも深セン市統計局は、工業製品の生産数も報告。同報告によると、医療機器の生産数が前年に比べ200・3%も増加。3Dプリンターが前年比144・8%増、ドローンは111・1%増になっていたという。(2月3日)

 

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