今週の広東ローカルニュースを紹介

広東省の電力需要増加

企業の制限使用で不足回避

 広州日報によると、最近、広東省では電力供給の逼迫に関心が集中。今年9月、広東省の電力網は昨年と比べて最高10・5%増の使用制限が予定された。電力需要が大きく増加した理由は、気候の高温と広東省の経済復興が好調であるためであった。また、石炭価格の上昇も電力不足に拍車をかけている。

広東省は全力で電力確保に取り組んでおり、発電会社は供給保障のため、同省への最大送電能力を調整。利用者には企業の使用時間制限策を実施した。専門家は、一連の措置を講じた上で10月に気温が下がれば、電力供給の緊張も次第に緩和すると予測している。

広東省エネルギー局は、全省で約1500万kwの使用時間調整を実施。統計では1~8月の全省の使用電力は5252億kW/時で、昨年比17・33%増。そのうち、第二次産業と第三次産業が各18・30%、23・13%の増加であったという。(9月27日)


全省で1193件

大型工事続々着工

 広東省の今年第3四半期重大プロジェクトの集中着工イベントが9月26日(日)に開催。深センをメイン会場に、汕頭、佛山、河源、東莞、湛江、清遠の6市でそれぞれ実施された。

 建設プロジェクト数は合計1193件で、総投資額は約1兆110億元。深セン光明燃機電源基地、汕頭海上風電産業園インフラ施設、佛山信楊科技成像模組生産、乔豊科技(河源)生産基地、東莞洪梅天然ガス熱電聯産、湛江市経開区東海島産業園総合サービス区、清遠広清中大時尚科技城(二期)などの大型工事が含まれ、今年以降、全省各地で実施される。また、クリーンエネルギー発電施設等の建設や、エリアを跨ぐ交通、水資源等の重大インフラ建設が強化される。(9月27日)


広州地下鉄18号線

9月28日試運転開通

広州地下鉄18号線が9月28日(火)、正式に試運転を開始。時速160㌔で全地下区間を走行し、北京大興空港線と並んで国内最速である。

18号線は全て地下にあり、最長区間は「横瀝」駅~「番寓広場」駅の約26㌔で、南沙から市中心まで片道約30分を実現した。9つの停車駅のうち、「沙渓」駅を除く8駅が乗継駅である。

オールデジタル化とスマート運営管理を実現し、乗客は広州地下鉄アプリで実名登録すると、改札をキャッシュレス顔認証で通過することができるという。(9月28日)


前海に新たなモール

多くの市民で賑わう

 深セン晩報によると、9月26日(日)、南山区前海エリアにショッピングモール「前海卓悦INTOWN購物中心」が正式にオープン。多くの市民で賑わったという。

同ショッピングモールは「日常」によりコミットし「快適で寛げる時間」を提供、「社交性」を拡充することをコンセプトにデザインされている。地下1階にはフードコートを完備、1階ではビジネスマン向けの金融サービスを提供、2階は生活用品が購入できるショップや様々なグルメが楽しめるレストランが設置されているという。

同ショッピングモールは8月26日(木)よりプレオープンを実施。深セン市民の注目を集めていた。(9月27日)


全国運動会が閉幕

2025年は華南に

西安で開催されていた「第14回中華人民共和国全国運動会」が、9月27日(月)に閉幕。閉幕式では、2025年大会が広東省、中国香港、中国マカオのグレーターベイエリアで開催されることが発表された。

全国運動会は、4年に1度に開催される中国国内最大のスポーツイベント。目的はオリンピックに出場できる優秀な人材の発掘としており、種目はほぼオリンピックと同じになっているという。

今回の14回大会は、共産党成立100周年の年であったことから、大きな盛り上がりを見せ、新たなアジア記録や世界記録などが登場するなど、数多くのドラマが誕生したという。(9月28日)

 

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