今週の広東ローカルニュースを紹介

BYD車、ブラジル市場へ

小漠国際物流港から出荷

 小漠国際物流港から10月19日(日)、1380台のBYD新エネ車がローロー船「常州号」に積まれ、ブラジル市場へ出荷された。深セン市交通運輸局は、10月の同港の自動車輸出量は1万4000台を突破し、単月の自動車輸出記録を更新する見込みだという。

広東省東部に位置する小漠国際物流港は大型船も寄港できる深水の良港で、BYDのグローバル戦略における重要ゲートとして発展。現在、同港は自動車運送用のローロー船貿易航路を11路線開通し、東南アジア、中東、地中海、ヨーロッパ、南アフリカ、オセアニア、アフリカ等、世界7大地域をカバーしている。

深セン市統計運輸局によると、今年第1~3四半期、同港の累計自動車輸出台数は2万3000台でそのうち90%以上が隣接するBYD深汕基地からの貨物である。BYDのグローバル業績は堅調で昨年同期比18・64%増加。(10月22日)


北京路古籍書店

70年の歴史に休業

 広州市荔湾区北京路にある古籍書店の休業の知らせに、多くの広州市民の心が揺れた。1957年に開業し、70年近く市民に寄り添ってきた文化のランドマークであったが、経営調整のため、10月1日に正式に一時休業。古籍文化継承の使命は、広州集雅斎有限公司などに引き継がれるという。

広州新華発行有限公司傘下の同店は開業以来、古書、文房具、美術画集、書画、工芸美術品等を取り扱い、広州人の「精神書房」として愛されてきた。近年、ネット購入の利便性、電子書籍の普及、実店舗への客足減少など時代の潮流に直面し、経営調整を行う。新華発行責任者は、より良い方向性を模索する為の休業で、古籍文化継承の初心は変わらないと語る。(10月21日)


中山記念堂、新年音楽会

チケット発売開始

 広州中山記念堂で2025年12月31日(水)19時半より、新年音楽会が開催。本公演では、ヨーロッパで高い評価を受けるドイツのハノーファ交響楽団を招聘し、ヨーロッパを代表する指揮者ピーター・クーンが指揮を執る。

中山記念堂では10月21日(火)~11月11日(火)まで、特別早割及び「ダブルイレブン」の60%オフ特別割引を実施。また、継続して88元の公益チケットも販売され、発売初日の早朝から中山記念堂北門のチケットセンターには熱心な市民が列を成し、毎年訪れる常連ファンもいた。(10月21日)


深センで食の博覧会

約30カ国より出展

 福田区にある深セン会展中心で「2025全球高端食品及優質農産品(深圳)博覧会(グローバル高級食品・優良農産物博覧会)」が10月22日(水)に開幕。同博覧会には約30カ国とエリアに20以上の政府団体が参加。5万点を超える商品が展示されたという。

同博覧会は毎年、深セン市で開催される高級食品と優良農産物に特化した大規模な国際見本市。国際展示エリアではアメリカ産ワイン、ロシア製の菓子、タイの炭酸飲料、ギリシャの赤ワイン、オーストラリアの乳製品などの輸入食品が陳列されており、来館者は飛行機に乗ることもなく、世界一周グルメ旅行を楽しんでいたという。(10月23日)


小中学校で運動を推進

身体を鍛え、より健康に

 広州教育学会は10月22日(水)、天河区盈彩美居小学校で「毎日総合スポーツイベント」を開催。生徒たちは約40分間、集団走および武術体操などを行った。

今年2月より広州市教育局は、小中学校で総合体育活動を2時間以上行うことを推進。全市の義務教育段階の学校は毎日1時間、体育授業を実施し、校内での総合体育活動時間を2時間以上確保すべきであると提案した。ある学生は「今学期より、毎日校内で2時間運動ができてうれしいです。そのおかげで身体が強くなり、風邪をひきにくくなった」と話し、小学6年生の女子生徒は「運動時間が増えたおかげで1000㍍を簡単に走ることができた」と喜んでいた。(10月23日)

 

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