セロリで高血圧予防
地中海沿岸や中近東を原産地とするセロリ。
古代ローマでは、食用ではなく、整腸剤や強壮剤のほか、
匂い消しとして使われた。
日本では、昨今、健康ブームの影響で、
サラダやスープにして食されるようになった。
セロリには、カリウムやビタミン、ミネラル、食物繊維などが含まれる。
香りの正体は精油成分「アイピン」で、
精神安定や抗酸化作用があるという。
また、セロリに含まれる「メニチオン」は、
肝機能を助け、美容効果や更年期障害の症状緩和にも有効なのだとか。
中医学でセロリは、高血圧治療薬として知られる。
そのほか、利尿作用に優れるため、感染性泌尿生殖器系疾患や
関節の炎症の改善目的で食される。
さらに、気の流れを整え、鼻づまり、痰の絡み、
頭痛などの症状緩和が期待できる。
中国の民間療法では、セロリの汁を痣や擦り傷のある個所に塗るほか、
身体の老廃物排出を目的に、「レタスとセロリのジュース」が飲まれてきた。
ただし、身体を冷やす野菜に分類されるので、
お腹が冷える人や下痢をしやすい人は注意が必要だ。
セロリの香りは、精神安定、不眠解消に効果大といわれる。
ストレスが溜まりやすく、血圧が高い人は、積極的に取り入れてみよう。
~広東ジャピオン2015年3月30日号