天然的生活 第80回 ~柿子(柿)

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柿なますで二日酔い防止

 

柿は学名を「ディオプロス・カキ」といい、

これはギリシャ語で「神の贈り物」という意味を表す。

日本では「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれ、

学名の意味と合わせても、

その栄養価の高さは世界中で認知されていると言っていいだろう。

 

柿の果実はビタミンAとCが豊富で、

風邪の予防や咳止め効果がある。

また、渋み成分のタンニンはアルコール分解を助け、

利尿効果のあるカリウムとの相乗効果で、

二日酔いや悪酔いを防ぐ効果があるという。

同様に、アルコール分解を助ける酢と合わせた「柿なます」は、

おせち料理としても有名で、柿と酢の相乗効果で

食べすぎ・飲みすぎの際にうってつけだ。

作り方は、大根と人参、胡瓜を塩水に浸け、

しんなりしたら、千切りにした干し柿と合わせ、

柿酢かリンゴ酢と出し汁、塩を少々加えて和えるだけ。

 

また、柿の若葉には止血作用や解熱作用などがあり、

中国では胃潰瘍による出血や、

鼻血などの治療に柿の葉茶を用いているらしい。

そのほか、中医学ではへたの部分を「柿帯」と呼び、

シャックリや咳止めなどに用いられる。

 

そろそろ忘年会の予定が気になる季節。

飲み会に備えて、柿なますの作り方をマスターしてみては?

 

~広東ジャピオン2013年11月25日号

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