柿なますで二日酔い防止
柿は学名を「ディオプロス・カキ」といい、
これはギリシャ語で「神の贈り物」という意味を表す。
日本では「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれ、
学名の意味と合わせても、
その栄養価の高さは世界中で認知されていると言っていいだろう。
柿の果実はビタミンAとCが豊富で、
風邪の予防や咳止め効果がある。
また、渋み成分のタンニンはアルコール分解を助け、
利尿効果のあるカリウムとの相乗効果で、
二日酔いや悪酔いを防ぐ効果があるという。
同様に、アルコール分解を助ける酢と合わせた「柿なます」は、
おせち料理としても有名で、柿と酢の相乗効果で
食べすぎ・飲みすぎの際にうってつけだ。
作り方は、大根と人参、胡瓜を塩水に浸け、
しんなりしたら、千切りにした干し柿と合わせ、
柿酢かリンゴ酢と出し汁、塩を少々加えて和えるだけ。
また、柿の若葉には止血作用や解熱作用などがあり、
中国では胃潰瘍による出血や、
鼻血などの治療に柿の葉茶を用いているらしい。
そのほか、中医学ではへたの部分を「柿帯」と呼び、
シャックリや咳止めなどに用いられる。
そろそろ忘年会の予定が気になる季節。
飲み会に備えて、柿なますの作り方をマスターしてみては?
~広東ジャピオン2013年11月25日号