ヨモギで女性の悩み解消
春になると新芽を摘んで、お浸しやお吸い物、天ぷら、
草餅などとして食卓に上ることの多いヨモギ。
多年草で成長が速く、根も長いため、
ヨモギの生えている土地は地盤が固いと言われる。
漢方医学では、ヨモギは「艾葉」と呼ばれる生薬で、
止血作用や身体を温める作用を持つ。
そのため、寒くなると痛みが出やすい関節痛や腹痛、生理痛などによく用いられる。
湿疹やかゆみにも有効なので、
吹き出物が出やすい人はヨモギを煎じたものを洗顔に使用すると良い。
中国では、蓬餅が広く親しまれているほか、
粉末を牛乳や野菜ジュース、スープに入れたり、
小麦粉と混ぜて料理に使用することも多い。
生理不順の人は、鶏もも肉といっしょに30分煮詰めた料理がオススメ。
また、ヨモギの若芽は美肌効果のあるビタミンAや鉄分など、
特に女性にとって有益な栄養素を多く含んでいる。
中でも鉄分は、牛レバーよりも含有量が多く、
生理中など貧血時に摂取したい。
少し育ったものは、干してお風呂に入れると腰痛や痔、乾燥肌に良い。
ただし、寝汗をかく人、手足が火照る人は使用しないこと。
冷え症改善、便秘解消、貧血防止、美肌・美容と、
女性の悩み何でもござれのヨモギで、身体の内側からキレイを目指そう。
~広東ジャピオン2013年4月8日号