ベニバナで血液サラサラ
ベニバナと言えば、その花の色鮮やかさから、
化粧品や染料、食紅に多用されており、
また、ベニバナ油としても有名だ。
日常的に、直接手に取る機会は少ないが、
実は漢方の一種として古くから親しまれている。
ベニバナの花弁は、開花後黄色から赤色に変色する。
漢方の世界では変色後の花を摘み取り、
乾燥させたものを「紅花(こうか)」と呼んで使用している。
主な薬理作用は血行の促進で、
女性に多く見られる冷え性、更年期障害の改善に使われてきた。
そのほか、生理不順や産後の腹痛にも効果的で、整腸作用も期待できるため、
あらゆる女性の悩みや症状に効き目があるとされている。
また、ベニバナの成分には、冠状動脈を広げ、
血圧やコレステロール値を下げる効能があり、
動脈硬化予防や高血圧・狭心症など循環器系統の病気の治療にも有効だ。
ベニバナ油以外の摂取方法としては、
少量でも効果的な「ベニバナ茶」がオススメ。
作り方は、緑茶と共に5分ほど煮込むだけと簡単で、
お好みで砂糖やレモンを添えても良い。
ただし、血行を促進するため、睡眠前の飲用や、
妊婦、出血しやすい人は控えること。
ベニバナで手軽にサラサラの血液を手に入れよう。
~広東ジャピオン2013年5月20日号