天然的生活 第54回 ~紅花(ベニバナ)

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ベニバナで血液サラサラ

ベニバナと言えば、その花の色鮮やかさから、

化粧品や染料、食紅に多用されており、

また、ベニバナ油としても有名だ。

日常的に、直接手に取る機会は少ないが、

実は漢方の一種として古くから親しまれている。

 

ベニバナの花弁は、開花後黄色から赤色に変色する。

漢方の世界では変色後の花を摘み取り、

乾燥させたものを「紅花(こうか)」と呼んで使用している。

主な薬理作用は血行の促進で、

女性に多く見られる冷え性、更年期障害の改善に使われてきた。

そのほか、生理不順や産後の腹痛にも効果的で、整腸作用も期待できるため、

あらゆる女性の悩みや症状に効き目があるとされている。

 

また、ベニバナの成分には、冠状動脈を広げ、

血圧やコレステロール値を下げる効能があり、

動脈硬化予防や高血圧・狭心症など循環器系統の病気の治療にも有効だ。

ベニバナ油以外の摂取方法としては、

少量でも効果的な「ベニバナ茶」がオススメ。

作り方は、緑茶と共に5分ほど煮込むだけと簡単で、

お好みで砂糖やレモンを添えても良い。

ただし、血行を促進するため、睡眠前の飲用や、

妊婦、出血しやすい人は控えること。

 

ベニバナで手軽にサラサラの血液を手に入れよう。

 

~広東ジャピオン2013年5月20日号

 

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