クローブで手作りポプリ
肉料理やスープなど、昔から各国で、
料理に欠かせないスパイスとして親しまれているクローブ。
16世紀の大航海時代には、コショウやナツメグと並び、
中心的な商品として盛んに貿易が行われた。
ほかのハーブは葉を利用するが、クローブは蕾を乾燥させて使用する。
クローブは、強い芳香が特徴的で、
口臭予防のため口に含むなどして用いられてきた。
歯痛緩和や口内の粘膜炎症鎮静、殺菌・抗菌作用もあるとされ、
歯科医では局部麻酔に使用することもあるとか。
また、ヨーロッパでは、強い香りは魔除けや病気予防に効果的であることから、
クローブを使った「フルーツポマンダー」というポプリの1種を作り、
お守りとして部屋に飾る習慣がある。
作り方は、リンゴやオレンジなどの果物全体に、針で穴を空け、クローブを挿していく。
これをシナモンやナツメグ、生姜などのスパイスと共に袋に入れ、
2日ほど置いたら取り出し、風通しのいい場所で乾燥させるだけ。
クローブが水分を吸い取るので腐らず、10年経ってもほのかに香るという。
クローブの香りは心を落ち着かせ、さらに虫が嫌うため、虫除け効果も期待できる。
手作りポプリはプレゼントとしても最適。相手への想いを込めて作ってみよう。
~広東ジャピオン2013年9月9日号