天然的生活 第74回 ~防風(ボウフウ)

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「防風」でメタボ対策

防風とは、セリ科の植物の1種である、

「ボウフウ」の根を乾燥させて作った生薬を指す。

原産は中国で、日本には享保時代に伝わった。

刺身のツマや、お浸しなどに用いられるハマボウフウによく似ているが、

別物とされ、以前日本に原植物が存在しなかった時は、

ハマボウフウの根を防風の代用品としていたという。

 

防風は、読んで字のごとく、〝風〟すなわち病気を防ぐことを意味し、

発汗を整え、解熱・鎮痛作用を持つことから風邪薬としてよく用いられている。

また、胃腸を整えるとされ、防風配合の漢方薬「防風通聖散」は、

便秘や浮腫みに悩む人などにも処方される。

 

さらに注目したいのは、この漢方薬にはもう1つ、

皮下脂肪を分解する効果が期待できるということ。

特に、腹部の皮下脂肪の分解・燃焼を促進し、皮膚の代謝にも効果的とされる。

メタボリックシンドロームが気になる人など、

無理なくダイエットしたい人にはうってつけだ。

しかし、効果が強いので、体力に自信がない人や、胃腸が弱い人は注意が必要。

また、子宮収縮作用もあるので、妊娠中の人は服用を避けること。

 

いよいよ食欲の秋。

誘惑に負けて太ってしまったら、

「防風」配合の漢方薬で、健康的にダイエットしよう。

 

~広東ジャピオン2013年10月14日号

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