今週の広東ローカルニュースを紹介

今年初の国際貨物路線開設

深セン~ブタペスト定期便

 深セン宝安空港と中国外運股份有限公司(SINOTRANS)は3月29日(金)、深セン~ブタペスト間の定期貨物航路を正式開設。これは深セン空港で今年初となる国際貨物路線で、越境EC空輸専門路線である。また、ハンガリーと結ぶ初の貨物運搬航便となる。

同路線はウズベキスタン航空から毎週3便出航し、各便の運搬量は170㌧超。主に深セン現地の越境EC、通信電子、半導体等の貨物を運搬し、グレードベイエリアの越境EC比率が70%を超えるという。現在深セン空港の貨物運航路は欧州7カ国9都市へ就航しており、毎週40便以上運航されている。

2023年のヨーロッパのEC市場規模は8000億㌦を超え、2026年には1億㌦の大台を超える見込み。中でも東欧は最も発展が早い地区の一つで潜在力が高く、中国企業は海外新興消費市場として重点を置いている。(4月1日)


3月22日夏入り

最も早い記録更新

 深セン市気象台は4月2日(火)、深セン福田国家基本気象ステーションの観測データに基づき、深センが3月22日に夏入りしたと発表。例年の平均日(4月20日)と比べて29日も早く、気象記録がある1952年以来最も早い2021年3月25日の記録を更新した。

「早い夏入りは温暖化加速を意味するのか?」という問いに、深セン市気象台は、2023年は記録上最も暑い年であり、世界の平均気温が大幅に上昇。中国でもこの年の平均気温は10・7℃で、2021年の最高記録を上回った。直近の3年は過去73年間で最も暑い3年である。今年も気候温暖化が続き、加速すると見られる。天気予報に注意し、各種気象災害に備えるよう呼びかけた。(4月3日)


清遠リニア鉄道

最高時速132・9㎞更新

 清遠磁浮交通有限公司が運営、 中車長春軌道客車株股有限公司が設計製造する清遠リニア鉄道が3月29日(金)、リニア観光線の湖蝶湾~長隆区間上り線で速度テストを行い、最高時速132・9㌔を実現した。

同路線は広東省初の中低速リニア観光線で、全長は8・014㌔。広州市銀盏~清遠市長隆観光エリアを結び、「銀盏」駅、「湖蝶湾」駅、「磁浮長隆」駅が設置される。車両設計速度は時速120㌔。速度テストでは、時速120㌔から順に引き上げ、最終132・9㌔で全性能の技術規格要求を満たした。(4月1日)


清明節の深セン

19年より観光客が増加

 深セン市文化広電観光体育局は4月6日(土)、清明節期間(4日~6日)の深セン市旅行状況を発表。同発表によると今年の清明節、深センを訪れた観光客は301万人を突破し、2019年より13・9%増加したことがわかった。

また同発表では、連休中の観光収入が19億3500万元であったことも判明。さらに宿泊客は79万5700人で、24年の春節より9・15%も増加。人気の観光地は歓楽港湾、歓楽海岸、甘坑古鎮、華強北歩行者天国、世界の窓などであったという。関係者は「深センの観光市場は大いに盛り上がっており、今後も魅力的ある街にしていきたい」と語っていた。(4月7日)


清明節、豪雨が発生

今年初となる洪水

 広東省北東部と珠江デルタ北部で4月6日(土)から7日(日)にかけて豪雨が発生。広東省の韶関市では北江の水位が上昇し、全国で最も早く、洪水に見舞われた。

洪水発生の危険が迫った韶関市では、市民に対し避難勧告を通知。2789人の市民が避難所へ避難した。また韶関市曲江区樟市鎮南約村に住む村民3人が祖先を祭るため入山していたのだが、短期間に豪雨が続いたため、下山が困難となり、救助を要請。救助要請を受けた救急隊は現場へ直行。「皆さん、くれぐれも気をつけて、手をつないで、ゆっくりと川を渡りましょう!」と遭難者を勇気づけ、無事救助したという。(4月8日)

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