天然的生活 第48回 ~無花果(イチジク)

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身体喜ぶおいしいイチジク

ジャムやドライフルーツに加工され、

最近はパンやケーキに入っていることも多いイチジク。

それもそのはず、〝不老長寿の果物〟と呼ばれるほど、

実も葉も薬効と栄養価が高いのだ。

漢方医学では、のどの痛みや喘息の人に、

咳止めとして乾燥させたものにお湯を注いで飲むこともある。

 

含有栄養素は、ビタミン類やカルシウム、鉄分、食物繊維など

人間の身体の生理作用にきわめて重要なミネラル群に加え、

消化酵素やポリフェノールにまで及ぶ。

特に消化酵素は、消化作用を促進させるので、胃弱の人や、

お酒を飲んだ後の二日酔い防止に最適。

また、ポリフェノールは身体の酸化を防ぎ、血液をきれいにする効果がある。

 

生食はもちろんのこと、乾燥させれば冷凍保存も可能。

調理法としては、赤ワイン煮やイチジク酢、イチジク酒などがあり、

それぞれ疲労回復にストレス解消、整腸や貧血予防と、

組み合わせ次第でマルチな才能を発揮する。

ただし、過剰摂取や未熟な実を摂取すると、胃を荒らすので注意が必要だ。

 

また、乾燥肌の予防や美肌作用の効果があるともされ、

継続して摂取すれば自然と肌が若返っていくとか。

さらに、荒れた皮膚や、角質化したかかとに果汁を塗ると、潤いが出る。

イチジクで健康を補い、身体を喜ばせよう。

 

~広東ジャピオン2013年4月1日号

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