牡蠣スープでほっと一息
牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれ、栄養素たっぷりの食品として名高い。
味もまた、その二つ名の通り、濃厚でクリーミー。
毎年、市場に出回るのを楽しみにしている人も多いのでは。
牡蠣の身の部分には、免疫増強や血糖値を低下させる、
タウリンやEPAが豊富に含まれる。
これらの成分は、血液や血管に働きかけ、血液の循環をスムーズにするので、
脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化の予防を期待できるという。
さらには、赤血球を作る成分や、胃酸を抑える作用も持つので、
ストレスなどで胃にトラブルのある人や、貧血の人にもオススメ。
また、殻部分には、精神を落ち着かせ、緊張を和らげたり、
汗を抑制する効果があるといわれる。
このことから中国では、殻の部分を「牡蠣(ボレイ)」という名の漢方薬として、
不眠や精神が不安定な人に処方される。
病気がちな人は、昆布やネギ、
生姜などと一緒に煮込んだスープはいかがだろう。
胃酸過多や貧血の人はもちろん、血の巡りをよくし、
ミネラルを補充できることから、妊娠中の人の栄養分摂取に最適だ。
ただし、出血しやすい人や便秘の人は食べすぎないよう、注意が必要。
ストレスが溜まったなと感じたら、牡蠣スープで一息つこう。
~広東ジャピオン2013年9月23日号