身体喜ぶおいしいイチジク
ジャムやドライフルーツに加工され、
最近はパンやケーキに入っていることも多いイチジク。
それもそのはず、〝不老長寿の果物〟と呼ばれるほど、
実も葉も薬効と栄養価が高いのだ。
漢方医学では、のどの痛みや喘息の人に、
咳止めとして乾燥させたものにお湯を注いで飲むこともある。
含有栄養素は、ビタミン類やカルシウム、鉄分、食物繊維など
人間の身体の生理作用にきわめて重要なミネラル群に加え、
消化酵素やポリフェノールにまで及ぶ。
特に消化酵素は、消化作用を促進させるので、胃弱の人や、
お酒を飲んだ後の二日酔い防止に最適。
また、ポリフェノールは身体の酸化を防ぎ、血液をきれいにする効果がある。
生食はもちろんのこと、乾燥させれば冷凍保存も可能。
調理法としては、赤ワイン煮やイチジク酢、イチジク酒などがあり、
それぞれ疲労回復にストレス解消、整腸や貧血予防と、
組み合わせ次第でマルチな才能を発揮する。
ただし、過剰摂取や未熟な実を摂取すると、胃を荒らすので注意が必要だ。
また、乾燥肌の予防や美肌作用の効果があるともされ、
継続して摂取すれば自然と肌が若返っていくとか。
さらに、荒れた皮膚や、角質化したかかとに果汁を塗ると、潤いが出る。
イチジクで健康を補い、身体を喜ばせよう。
~広東ジャピオン2013年4月1日号