もち米で気を補い活力アップ
おはぎに、おこわに、お雑煮のお餅にと、
日本料理では大活躍の「もち米」。
実は中国でも、新年や節句などの
お祝い事に欠かせない食材として親しまれている。
中医学でもち米は、胃腸を温め、消化吸収を良くし、
気を補う(元気をつける)生薬。
このため、疲れやすい人や元気が出ない人、
寝汗や頻尿・軟便などの症状がある人に処方されている。
食べるなら、もち米の粉を使って作る、
餡入りの白玉団子「湯圓(タンユエン)」がオススメ。
一番メジャーなのは黒ゴマ餡入りのもので、
スーパーやコンビニの冷凍食品コーナーで購入できる。
中国の風習に習って、
元宵節(旧暦の1月15日)に食べてみてはどうだろう。
このほか、もち米を醗酵させて作る「糯米酒」も人気。
これも市販されていて、1日100~200㍉リットルを飲むと、
美容・健康に良く、滋養強壮作用も期待できるそう。
また、血圧の降下などに効果があるとされる
薬草「杜仲(トチュウ)」入りの薬酒「杜仲糯米酒」も人気で、
いずれも蜂蜜を入れるとさらに美味しく飲めるとか。
ただし過度な摂取は、胃腸に負担がかかるため、
摂る量はほどほどに。
旧正月は、もち米の薬膳料理を楽しみながら、活力アップを図ろう。
~広東ジャピオン2013年1月7日号