天然的生活 第89回 ~黄耆(オウギ)

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休み明けの疲労にオウギ茶

 

オウギとは、マメ科の高山植物「キバナオウギ」の根を乾燥させた生薬を指す。

中国・韓国ではよく親しまれている生薬の1つで、

韓国ドラマ『チャングムの誓い』でも、万能の生薬として登場し、

鶏を丸一羽使う、韓国の代表的なスープ料理「サムゲタン」にも使われる。

 

中国医学では、身体にエネルギーを補う生薬と考えられ、

様々な漢方に配合される。

中でも代表的なのは、

病後で衰弱している人などに処方する「十全大補湯」や、

胃腸が弱って脱力感がある人向けの「補中益気湯」など。

体力や免疫力を高める漢方処方の基本となっている。

また、体内の余分な水分を排出するため、

寝汗や頻尿に悩む人や、浮腫みやすい人にも効果的という。

 

一方、民間療法では疲れた時に、

オウギを用いたお茶を飲むことが多いとか。

作り方は、オウギ20㌘にクコとナツメの実各15㌘、

そして水400㍉リットルを弱火で煮詰め、

仕上げに再度水200㍉リットルを入れて完成。

煮込むことによっていい出汁が出るので、

スープに入れるのもお手軽でオススメだ。

ただし、消化不良を起こしやすいので、便秘がちの人は注意が必要。

 

春節の連休明けは疲労を特に感じやすい。

エネルギーが足りないと思ったら、オウギ茶を飲んで乗り切ろう。

 

~広東ジャピオン2014年2月10日号

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