レイシで不老長寿の身体へ
レイシはマンネンタケ科の1年草キノコ。
肉質はコルクのようで、直接の食用には適さず、
民間療法などで煎じて飲んだり、薬用酒として飲まれているようだ。
レイシの主な栄養成分は、多糖類とトリテルペンで、
これらには、抗がん作用やアレルギー緩和などの効果があるとされている。
また、血圧降下、血栓予防、高脂血症予防なども期待できる。
中国では古来から、不老長寿の生薬として重宝されており、
現代の中医学でも、心臓に血を補い、不眠や動悸を抑える働きがあり、
睡眠が浅い人や、物忘れが多い人、
食欲がなく痩せ型の人などに有効と言われている。
また、喘息持ちの人にもよく処方される生薬なのだとか。
中国では、体質強化や睡眠障害、下痢などの症状改善法の1つとして、
煎じたレイシを食前や食間などの空腹時に、
1日3回服用する人もいるという。
また、鶏肉と一緒に煮込んで食すとさらに効き目が高まるそうだ。
ただし、眩暈やのどの渇きなどの副作用が出ることがあるので、
服用する場合は、漢方医の指示の下、摂取量を調節しよう。
長寿の薬として知られるレイシ。
ストレスや暑さで免疫力が低下している時には、漢方医を訪ねてみては。
~広東ジャピオン2014年3月31日号