煮物・薬膳料理でポカポカに
日本ではお正月、おせち料理の旨煮の具材として知られるクワイ。
百合根に似たほろ苦さがあり、煮物にするとほっくりとした食感が楽しめる。
クワイの主な効能は、風邪の予防、咳止め、
ストレスへの抵抗力の増強など。
特に肺を潤して喉の痛みを和らげ、
咳を止める作用は広く知られており、
喉の痛い時は同様の効能を持つ
金銀花(スイカズラ)やタンポポと一緒に煎じて
お茶として飲むという。
中国では〝主解百毒〟と言われ、
デトックス食材としてよく食べられている。
薬膳料理の具材としても一般的で、
豚肉と一緒に料理して食すと、
抗がん作用が期待できると言われている。
また、疲れた時や貧血時には、
豚肉やナツメと一緒に
土鍋で2時間ほど炊き上げたものが効果的とか。
アクが強いので、
食す場合は皮をむいて水にさらすか、
さっと茹でてから調理すると良い。
含有栄養素はカテキン、タンニン、カリウムなどで、
カフェインやお酒を摂取する人に欠乏しがちな
パントテン酸も補ってくれる。
ただし、食べ過ぎは下痢や痔になりやすくなるので、
注意が必要だ。
秋には、じっくり煮込んだ薬膳料理で
身体の芯から温まろう。
~広東ジャピオン2013年11月18日号