休み明けの疲労にオウギ茶
オウギとは、マメ科の高山植物「キバナオウギ」の根を乾燥させた生薬を指す。
中国・韓国ではよく親しまれている生薬の1つで、
韓国ドラマ『チャングムの誓い』でも、万能の生薬として登場し、
鶏を丸一羽使う、韓国の代表的なスープ料理「サムゲタン」にも使われる。
中国医学では、身体にエネルギーを補う生薬と考えられ、
様々な漢方に配合される。
中でも代表的なのは、
病後で衰弱している人などに処方する「十全大補湯」や、
胃腸が弱って脱力感がある人向けの「補中益気湯」など。
体力や免疫力を高める漢方処方の基本となっている。
また、体内の余分な水分を排出するため、
寝汗や頻尿に悩む人や、浮腫みやすい人にも効果的という。
一方、民間療法では疲れた時に、
オウギを用いたお茶を飲むことが多いとか。
作り方は、オウギ20㌘にクコとナツメの実各15㌘、
そして水400㍉リットルを弱火で煮詰め、
仕上げに再度水200㍉リットルを入れて完成。
煮込むことによっていい出汁が出るので、
スープに入れるのもお手軽でオススメだ。
ただし、消化不良を起こしやすいので、便秘がちの人は注意が必要。
春節の連休明けは疲労を特に感じやすい。
エネルギーが足りないと思ったら、オウギ茶を飲んで乗り切ろう。
~広東ジャピオン2014年2月10日号